前回は物のはずみという感じで、

 

いつしか四谷の谷底へ辿り着いてしまったところまででしたが、さてこれからどうしよう。

 

そういえばブロ友さんの四谷の坂道散歩を見て、いつか私も歩いてみたいと思っていました。

 

その「いつか」が「今」なんだ!と遅ればせながら気が付いたので、とにかく谷と反対方向へ進んでみることにしました。

 

 

 

進んで行くと、あら、こんなところにスーパー丸正が!

四谷三丁目がこのスーパー発祥の地らしいけれど

代々木上原駅前にもあり、お馴染みのマークです。

後で地図を見たら、この一帯は若二商店街というらしい

しかしそれにしては他に店らしいものがありません

 

その先をひたすら歩いていくと、やがて…

 

 

 

 

 

 

上の方にお城の天守閣のような立派な屋根が見えてきました

日陰の谷底から這い上がった目には、ことさら眩しく輝いて見えますひらめき電球

合羽橋では間違えましたが、

今度はいくらなんでも、あれが銭湯だなんて間違えませんぞてへ

 

 

 

 

 

 

 

 

お城と見えたのはお寺で(←そりゃそうでしょ!)

その脇にドーナッツ板の坂道がありました

 

 

 

 

 

 

 

 

観音坂

西念寺と真成院の間を南に下る坂

潮踏坂・潮干坂

潮踏観音は、江戸時代以前に四谷周辺が「潮踏の里」と

呼ばれたことにちなむ

潮踏観音は潮の干満につれ像の台石が湿ったり乾いたりするので

潮干観音とも呼ばれた

 

とあります

あらら…ここでもまた海の匂い!?

つい最近も同じような雰囲気があったよね

あれは高輪の丘陵地帯を歩いたときでした

江戸以前、今の東京の街がある所は全部干潟だったのかしら

 

潮踏観音は立派なお城みたいなお寺、真成院に鎮座しておられるとか

思いがけなくここで四谷の歴史を学んだようです

 

 

 

 

 

 

 

 

その先しばらくは、ごく普通の住宅街

道の先が見通せないのは、ゆるゆる蛇行しているから

 

 

 

 

 

 

 

 

駐車場になっている空き地から奥を見ると

かなりの高低差で、脇は墓地

 

 

 

 

 

 

 

 

ところどころに挟まる昭和物件など見ながら進んで行くと…

 

 

 

 

 

 

 

 

小さな十字路の上に「須賀公園」という表示板

あれぇ?須賀?須賀って…!?

とりあえず横断歩道の右にあるドーナッツ板の坂道をば拝見

 

 

 

 

 

 

 

 

穏やかな昼下がり、親子三人がゆっくり上っていく

素敵な場面が撮れましたルン

 

 

 

 

 

 

 

 

東福院坂(天王坂)

坂の途中にある阿祥山東福院に因んでこう呼ばれた

別名の天王坂は、明治以前の須賀神社が

牛頭天王社と称していたため

この辺りが天王横丁と呼ばれたことによる

 

とあります

 

ということで坂を背にして振り向くと…

 

 

 

 

 

 

 

 

須賀神社の赤い階段があったのでした祝

 

そうか!「君の名は。」のあのシーン

主人公が四ツ谷駅からこの坂を下り、運命の赤い階段を上ったのね

 

以前この神社を探して来ましたが

先に伸びる坂は「また今度」と引き返したのでした

その今度がいつの間にか今になっていたよクラッカー

 

 

 

 

 

 

 

 

その先へ進むと道は著しく蛇行し始めました

 

 

 

 

 

 

 

 

空き地で見た崖の断面

一番下、煉瓦を幾つかブロックのように固めて斜めに埋め込む工法は

正確には分からないけれど関東大震災後の土台作りに使われたのでは?

(六本木ミッドタウンの向かい側でも見られましたが再開発で消えました)

その上や横には異なる土台が露出しており

時代によって違う工法を見られたような

こういうのは生活層とはいわないから、土台層か?

 

 

 

 

 

 

 

 

その先、道路はもうヤケクソみたいに蛇行しておりますがなダッシュ

 

 

 

 

 

 

 

 

するとここにも坂の道標が!

今度は横道ではなく、進行方向です

 

 

 

 

 

 

 

 

新宿通りから、四谷二丁目と三丁目の境界を南に下る坂

坂名は、この円通寺に因むものである

 

とあります

 

 

 

 

 

 

 

坂の正面にあるモダンな建物が円通寺でした

 

このお寺の横から南側を見ると…

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど!

ビルの間から四谷三丁目の丸正の看板が見えました

ようやく自分がいる場所が判明しましたよマジ

 

 

 

 

 

 

 

 

坂を上り切ったところで見えた表示板

ここがこの日のゴール地点かな

 

 

 

 

 

 

 

 

信号の上に「津の守坂入り口」

あの裏は四谷荒木町や船町

以前、あの先を曙橋から下り富久町まで歩きましたが

ここでようやくお散歩地図が繋がったのでした

 

後で調べたら

須賀町や若葉二丁目一帯に寺院が多いのは

外堀工事のため移転を余儀なくされた麹町地区の寺社が

集団移転したからだと分かりました

これも高輪の寺町に似た経緯ですね

都心を歩いているつもりでも、よく見ると

江戸が外へ外へと広がっていった痕跡を発見することなるのかもしれません富士山