昨日は国連大学前のファーマーズマーケットについて書きましたが


この後、もう一か所行ってみたい所がありました。


国連大学や隣の子供の城の後ろ側はどんな街だったか全く記憶にないので


この際少し歩いてみようと思ったのです。







                   国連大学の横へ入ると雰囲気が一変します


綺麗に敷き詰められたタイル張りの歩道が真っ直ぐ続き・・・







           ほとんど人がいない静まり返った中で、広い道だけはずっと続いていますが


                         何となく奇妙な雰囲気です


いつもビルからビルへ渡り歩いている感覚からすると


これだけ広い敷地に何も建っていないのが、あっけに取られる、というか拍子抜けする感じ。







                       広い道の角で案内地図を見つけました


この敷地を回り込む道が緑道として開放されているようです。


しかしここを進んでもあまり面白くなさそうなので、角度を変えて国連大学の真裏へ行ってみると・・・







              いきなりジブンが空中通路にいることが分かりました。


       青山通りを背にして普通の道を進んだつもりでしたが・・・ここは何階なの?







                   吹抜けから下を見下ろしたところ


向かい側のビルにカフェの景色が映っているところが、何ともシュール。







           吹抜け上のテラスが先へ進む通路になっているようです


この敷地へ入ってきてからずっと、奇妙な非現実的な感覚になりました。


地に足が着いていないというか(そりゃそうですけれども)、夢の中を漂っているような・・・


平日なら人がたくさん行き交って活気に溢れているのに、今は閑散としているからか?


しかし休日の品川でも散々空中通路を歩き回っているのに、こんな感覚になったことはないです。



この通路を進んでビルの敷地から出ると、また意表を突く場所に出ました。







                        また細長い緑地帯です


しかしさっきの場所とは全然違う雰囲気なのは、両側に深い茂みがあるからでしょうか。


左側の茂みから桜の枝が飛び出しているのに誘われるように角を曲がると・・・






                    緑に囲まれた1本道が現れました



この時もまた、さっきとは少し違う奇妙な感覚に襲われました。


何だろう・・・何か分からないけれど、ずっとお散歩をしているうちに備わった勘みたいなものか?


気になったのは右側の茂みがとても深いこと。


都心の小ぎれいな緑地帯にしては深すぎる。


向こう側に何があるのだろう。


歩きながら、木々の隙間を覗いてみると・・・








                              えっ?








                             はっ?







                        池だ!池がある!!!


              また水辺に来ちゃった!ちょっと背中がゾクゾク



しかし進んで行くと池は見えなくなり・・・







      フェンス越しに辛うじて見えたのは綺麗に造成された敷地に建った新しそうな建物


ここは新たに分譲された住宅地なのだろうか。


しかし今頃この場所で戸建てを分譲するものだろうか?


分譲地にあの池を作るとは考え難いので、前からあるものを敢えて残してあるのか?


でも、なぜ?


池の周りには柵があったけれど、外部からは近づけないのだろうか?


ジブンの発見に、ちょっとドキドキしながら緑道を進んで先の道へ出ると・・・







     隣の敷地(大きな茶色の塀と門)は、TBSハウジング渋谷という住宅展示場でした


すると茂みの中から見た新しい建物は全てモデルルーム!?


この敷地の端に池があるなら入ってみたいけれど、勝手に入っていいのだろうか?


何しろお家を買ったことがないので、様子が分かりません。


入り口の警備員さんにオズオズ尋ねると、


「もちろんご自由にどうぞ!」といって敷地の案内図までくれました。


こーゆー所の人ってみんな親切なのね!嬉しくて御礼に一戸衝動買い・・・はできませんけど。







    たくさんあるモデルルームをいかにも興味深そうに見るふりをしながら(←おいおい!)


                  一目散に端っこまで行ってみました







                 池だ!確かに池がある!それもとても古い池だ!








                    奥の木立ちが池の古さを物語っています







                 少し離れた高台から池の方を見たところ



さて、ここからは後で調べた事ですが、検索するにしても住所などからは出てこないので


記憶の細い糸を必死に辿ってみたら、もしかしてこの辺は以前、東京都の職員専用の病院跡か?


で、「青山病院跡地」で検索したら見事に辿り着きました。


ここは旧淀藩稲葉浩家の屋敷跡の一部で、屋敷内に「琵琶池」と名付けられた湧水池があったと!


やはりここから水が湧いているのですね。



実はこの辺を歩こうと思ったのは、


ブロ友ピーちゃんが青山学院大学の敷地から出た「いもり川」の暗渠を辿り


広尾を経て、臨川小学校の前まで行ったという記事を見たからです。


この琵琶池の水脈も青山通りを挟んで青山学院まで繋がっているのでしょうか。



さらに検索の途中で、表参道ヒルズ付近がかつては「鐙の池」という湿地帯だったことも分かりました。


渋谷川に注ぐ暗渠はまだまだたくさんありそうです。






             子供の城にあるオブジェ 今は遺構のような雰囲気です







ピーちゃん情報によると子供の城跡には、都立広尾病院の老朽化により


新しい都立病院が出来るということでした。


それを聞いて、ここへやって来たのですが、まさか池に出会うとは!


空中通路を歩いていた時の奇妙な感覚は今でも不思議ですが


知らないうちに水脈を通じて時空散歩をしていたのかもしれないと思ったりしました。