今年の春は、花屋さんの店先がいまいち元気がなかった。
冬の間、元気に咲いてくれたパンジーやビオラが、長々と茎を伸ばし、寄せ植えの葉牡丹は芯に黄色い花を付けた。
そろそろ新しい季節の花を買いたいと、花屋巡りをしたけれど、なかなか良い苗に出会えない。
そんなことを何回か繰り返して、ようやく、これも震災の影響なんだと気が付いた。
花苗の産地も被災しただろう。
幹線道路も被害を受け、ガソリンも不足した。
物流は大混乱だった。
生活物資のことばかり考えていたけど、震災の影響はこんなところにも出ていたのだ。
それでも妹が、幾つか苗を見つけてきたけど・・・
何故かどれも元気がなくて、最初の花が終わった頃には、ひょろ~と茎ばかり伸びて次の花をつけない。
人間も元気がなかったけど、花もやっぱり同じなのかな?
被災地の方々のことを考えると、花苗不足に文句をいうなんて、贅沢で自分勝手なこと。
でも、できることなら小さな花でも明るい色が欲しい。
今年の花から元気を貰いたい!
最近になって、花屋さんがようやく活気を取り戻した。
色々な種類の紫陽花の大きな鉢が店先に並んだ。
その間に所狭しと並んでいる花々を、じっくり見て歩く。
なにしろ100円、200円の値段の差に悩み、散々迷って1鉢、思い切ってもう1鉢買おうか、という買い物なので物凄く真剣になるのだ。
ようやく先週買ってきたのがこれ!
写真では分かりにくいけど、微妙な色合いが気に入って買いました。
最近は、どの花もどんどん品種改良するらしく、色々な名前が付いているんですね。
ふたつの株は、どちらも一つの苗から違った色の花を咲かせます。
白い方は、レトロっぽい象牙色にピンクの縁取りがついて、同系色のピンクの花も咲きます。たしか「ピンクハート」という名前。
左側のもう一鉢は、白い花とピンクの花が咲いて「ヴォーグ」という名前。
どちらも株がしっかりと元気そうで、大きいのでお値段もちょっと高めだったけど思い切って買いました。
これで庭先が明るくなりました。
こちらはご近所の玄関先に最近デビューした新顔のバラ。
花びらの周りが黄緑色で、芯がレトロピンク。
このおうちの方は毎年バラのガーデニングショーを楽しみにしているので、きっと今年もそこで買ってきたのでしょう。
庭先や玄関先だけでも明るい色で飾りたい!
そんな想いが伝わってくる花です。