このところ、ひと月に一度はタケゾーを「ねこの病院」に連れて行き、検査と治療をしてもらっている。

連れていくのは、いつも仕事が休みの土曜日。

        ドア  椅子  時計

「ねこの病院」は、気さくな女医さんと、元気な看護士さんの二人でこじんまり開業してる。

連れて行く日は、タケゾーが気配を察して隠れてしまうので、病院にたどり着くまでが一番の大仕事。

なんとか病院にたどり着くとタケゾーの様子を報告してから、1時間ほど預けてくる。

「ねこの病院」は、とても小さいので、飼い主が長時間、待っている場所がない。

ワンフロアをパーテーションで仕切って、受付と待合室部分を診察室とは別にしてある。

でも待合室は、小さな椅子が2個あるだけで、大人が二人入るのと満員だ。


私のように土曜日に診察にくる人が多いのか、先生の人気なのか?

とにかく病院の中は、いつ行っても満員だ。

タケゾーを預けて1時間後に迎えにいくが、そこでもしばらく待つことになる。

どの飼い主さんも、家族同様の犬や猫を心配して連れて来ているのだ。

タケゾーよりもっと深刻な子も多いと思うので、私の順番がくるまで、ひたすら大人しく待っている。


        満  満  満

先月迎えに行ったときは、待合室にミニュチアダックスを抱いた女の人がいた。

私と同じように辛抱強く順番を待っているらしい。

ダックス君は、大人しく飼い主さんに身体を預けている。

この世には、こんな大人しい生き物もいるのに・・・

タケゾーのことを思うと夢のようだ。

タケゾーだったら、何とか逃げ出そうと暴れて、大声でわめきながら病院の中をメチャメチャに走り回ることだろう。

人見知りをしないダックス君をナデナデして、飼い主さんと話をしているうちに、ようやく私の順番がきた。

タケゾーは、血液検査の結果が意外と良かったので、先生はご機嫌!

ケージから、タケゾーを出してきた。

待合室との境のドアが開いていたので、ダックス君の飼い主さんも興味深々でタケゾーを見ている。

(タケゾーという猫は、やたら喋りまくるので、みんな何事かと驚くのだ)

看護士さんが抱いてきたタケゾーを見て、ダックス君の飼い主さんはびっくり!

「わあ、大きい!うちの子と同じくらいかしら?」

ダックス君は、いくらミニチュアといっても犬であり、タケゾーは大きいといっても猫だけど・・・

確かに見た目は同じくらいかな?

タケゾーは、どこかで洋猫の血が混じっているらしく、初めて見る人はいつも

「大きな猫ですねえ」と目を丸くする。

「うちの子は5.4キロですけど?」

と飼い主さん。

先生は、タケゾーを見て「ああ、同じくらいですね」といった。

でも飼い主さんは、首を傾げ

「いや、もしかしたらタケゾー君の方が大きいかも」といった。

       病院  病院  病院

その後、タケゾーの検査結果を詳しく聞いたり、治療食を買ったりして、ようやく帰ってきた。

家に帰ってきて、病院から貰ってきた検査結果の紙を見た。

すると、その日のタケゾーの体重は5.7キロと書いてある。


ダックス君の飼い主さんの目は正しかった。

タケゾーの方が400グラムだけ多かったのだ。

チラッと見ただけで、それが分かるなんて凄いなあ・・・

いつも抱っこしてるからか?

きめ細かい手間と愛情を注いでいるからか?


私はダックス君とタケゾーを比べるなんて考えもしなかった。

かなり大雑把な飼い主なのでした。

あっ?もしかしたら私の方がタケゾーに飼われているのかもしれません。



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ハーブのラムズイヤーが今年も元気に伸びてきました

葉の表面に細かい産毛のようなケバがあり、名前の通り触ると子羊の耳か猫の耳のように柔らかくて、気持ちが良いです。