さっきペットショップに猫缶を買いに行ったら

「めざせご長寿 21歳用」という缶詰を売っていて、目がテンになった。

こういう缶詰ができるってことは、それだけご長寿ユーザーがいるってことで

人も猫も長生きになったのね。

テレビや雑誌で色々な猫が紹介されているけど

私が知っている猫のなかでは会社の同僚、玉子さんちのカリン君が最長ご長寿猫!

でも、それだけじゃない記録もある。


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これがカリン君!

見よ!この風格!只者ではありませぬ。


カリン君はアメショのミックスで、子猫のときに玉子さんの家にきたんだけど、すでにかなり大きく、「子猫だったのは確かだけど、小さいときから大きかった」らしい。

その後、玉子さんと動物好きの母上から溢れんばかりの愛情を、文字通り一身に受けて・・・壮年期にその体重は12キロ!!!!

病院に連れていくときは、母娘二人がかりで一大イベントだったらしい。


どうも玉子さんの家に来た子は、犬も猫も鳥も、みんな順調に体重を増やしていくようで・・・

でも、みんな長寿で、天寿と思われる時期までのんびりと暮らしている。

やっぱり一番の栄養は、家族の愛情なのね。

カリン君もきっちり20歳まで生きた。


猫が苦手だった父上もさすがに情が移っていて、最期は家族三人に看取られて静かに旅立っていったとか。

        ブタネコ  ネコ  にゃー

カリン君がいなくなっても、家の中で、ときどきカリン君の気配がした、と玉子さん。

猫と暮らした人なら、みんな感じたことのある独特の気配だ。


トン、と台から飛び下りる音、ドアをちょっと開ける音・・・

どれも聞きなれたカリン君がたてた音・・・


そんな日々がしばらく続いて、ある日ふと気が付いたら、その音は消えていた。

きっとカリン君は、自分の身に何が起こったか、分からなかったんじゃないかな。

若いときのように身軽になったのが嬉しくて、

走り回ったり、飛び回って、大好きなお母さんやお姉さんの傍にいて、

それからようやく、たくさんの仲間が待っている空の彼方に旅立っていったのだと思う。

きっと今は、空の上から家族をそっと見守っているのね。


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ミッドタウンに一面に咲き乱れている黄色い花。

名前は分かりません。