うちの近所に、「においばんまつり」というちょっと変わった木があります。
ナス科で熱帯地方の原産。ジャスミンの仲間のようです。
一番初めに、この木に出会ったとき、・・・
とっても不思議
だってご覧の通り、一本の木に咲いているのに花の色が違うんです。
しゃがんで、木の根元を見ちゃいました。
二本の木が、絡まりあっているのかと思ったんです。
実は、この花は、最初は白く、咲き始めて時間が経つと紫色に変わるんですと
なんとまあ、変わった花があるものですね。
私と同じように不思議がる人が多いらしく、枝に小さな札がぶら下げてあります。
白いプラスチックの札に、漢字で花の名前を書き、ご丁寧にふりがなが振ってあります。
「カオリバンマツリ」って耳で聞いても「えっ?どんな字を書くの?」とさらに聞かれるんでしょうね。
花の季節になると、通りすがりの人から何十回も聞かれて、とうとう札を下げたらしいです。
でもでもでも・・・
花が咲きだすと、この札は隠れてしまって見えません。
ご近所さんは、もう覚えたので、それほど尋ねられることはないでしょうか?
この花の奥に苦肉の策の名札が隠れてるんだな、と思うと何故か笑えます。
この木がある細い道へと角を曲がると、遠くからでもジャスミンの強い香りが流れてきて驚きます。
花が咲き始めの頃に、むせるように強い香りを放つのです。
通りの先に満開の花を見つけて
「ああ、今年もそんな季節なのね」
と、毎年、時の経つ速さに驚いています。
紫陽花の少し前に咲く、不思議な初夏の花です。
ようやく私のパソコンさんがご帰還になり、久しぶりに使っています。
どうか、このままご機嫌を損ねませんように!