うちの近くに数坪ほどの花壇がある。
花壇というと、きっちり柵があって花々が整然と植えてあるところのようだが、そこはまったく逆で、植物に疎い人ならきっと「ただ草がボーボー生えてるところ」と思うだろう。
でも草花が好きな人なら必ず「あら?!」と立ち止まって眺めてしまう。
携帯の写メなので(携帯のせいにしてる!)見事に咲いた水仙や椿がよく見えないが・・・
花壇の下には貯水槽(?)があるとかで、上に建物を建ててはいけない所らしい。
すぐ隣に住む人が、ここをイングリッシュガーデンのような感じに作って手入れをしている。他では中々見られない珍しい草花が根付いていて、四季を通じて顔を覗かせてくれる、楽しい場所だ。
ここで分けてもらったハーブや花が、今ではうちの庭で元気に根付いている。
中でもブルーセージは、冬でも枯れることなく可愛い花を付けてくれた。
私と妹は、この場所を密かに「花園」と呼んでいる。
かなりオトメチックなネーミングだけど、ここに来るといつも思いがけない花に出会えるので、私達にとってはささやかなパワースポットだ。
ここを根気良く手入れしている人は、同じように根気良く、外猫の面倒も見てくれる。
この場所を棲家にしている猫たちだけでなく、夜中には少し離れた所まで餌の出前もしている。
年頃の猫は捕獲器を仕掛けて捕まえて、不妊手術に連れて行く。
幸いなことに、ここの町会は外猫に理解があり、手術代の補助や病院へ行く時の交通費も町会費から出してくれるので助かる。
すぐ隣の町会では「野良猫にお金を使うなんて、とんでもない」といってるらしいから、こちらは恵まれているのだ。
昨日のこと。
暖かい日差しに誘われて、花園まで足を伸ばしてみた。
今年は水仙が株を増やして、見事に咲き誇っている。
目に痛いほどの鮮やかな黄色に見とれていたら、草の中から、いつもの人が手入れを終えて出てきた。
久しぶりに会ったので、花のことや近くに来たパピちゃんのことを話していたら
「そういえば、私も今朝、見せてもらったんだけど・・・」
といって携帯を取り出した。
その画面に写っていたのは、なんと・・・
すぐ裏のお宅の庭に現れたところを写メしたんだって・・・・
しかも現れたのは、まだ陽のある夕方らしい。
やっぱりいたんだハクビシン
ブログを始めたころに「ナゾの生物」というタイトルで書いたけど・・・
近所で話題になったのは、柿の実が赤くなる秋も終わりの頃。
実家の並びの家で、夜中に庭で物音がするので懐中電灯を持って出てみたら、鼻の上が白い、ハクビシンらしき生き物が柿の実を食べていたんだって・・・
あまりにも思いがけない生き物の目撃談だったので、近所ではしばらくその話で持ちきりだった。うちにも柿の木があるので、「今度はお宅にいくわよ」なんて冷やかされたりした。
でもうちには外猫がいるせいか、柿のお味がイマイチなのか、それきり姿を見せなかった。
ハクビシンは夜行性だと聞いていたが、夕方、人間がいるところに出てくるなんて・・・
でも、今回は証拠の写メもある。
この辺りは墓地や大きな公園もあり住む場所に不自由はしないかも。
この2匹は夫婦か?兄弟か?まだ他にもいるのかしらん?
のんびりお花見をしにきたのに、思いがけないスクープを入手した一日でした。