いつの頃からか、私の周りになんともいえない代物が集まりだした。

箸にも棒にも掛かりっこない

二束三文でも売れっこない

しいていうならしょーもないもんUFO


特に携帯ストラップは、その傾向著しい


携帯電話というのは極めて個人的なツールのはず

それが中身はともかくとして、ストラップに関しては、もはや私に選択権はないらしく

本人も知らないうちに、増えたりして超常現象を起こしている。


なぜそうなったか、というと・・・

例えば、友人が旅行に行って、土産物屋で、おかしなストラップを見つけたとする。


よそでは絶対に手に入らないような、ビミョーな存在感があったりして、皆に見せて一緒に笑いたい右矢印お金を払って買って帰らねば、笑いはとれない右矢印どんなに安くても、お金を払うからには元を取りたい右矢印でも、自分の携帯に付けてセンスを疑われるのは絶対イヤ・・・・!!


と、そのとき、何故か私の携帯が思い浮かぶ恋の矢


という道筋。今や私の携帯はみやげ物の墓場、いや善意の結晶で溢れ返っている。

いくらノー天気な私でも、最初の頃は、そんなストラップの携帯を人前で出すのがイヤだった。100%、人格を疑われる。


しかし、私は極めて適応能力が高いのだ。こんなストラップでもずっとつけていると愛着が湧くから不思議である。


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これが現在のストラップ状態。シュールなセンスの氾濫を説明すると・・・

星一番左は大阪土産のビリケン。実物の足裏を撫でると願い事が叶うとか。

ストラップ位の大きさでは叶う願いも極小サイズでありましょう。


星左から二番目は、小豆島のオリーブのキャラクター(名前は忘れた)

これは、至極まっとうな愛らしい物だが、周りの迫力に埋没して、個性を発揮できない。ご丁寧に小さな鈴が付いており、仕事中に私用で携帯を使おうとすると静かなオフィスに高らかになり響くという特性を持っている。


星左から三番目は、行きつけのカフェがリニュアルオープンキャンペーンしたときセットに付いていたクマ。キャンペーンは三日間で、三日目に有無を言わせず渡されたもの。一日目と二日目には、ミニチュアのテディベアを思わせる、かわいいクマもあったのに・・・この時すでに秋の終わりで海水浴には遅すぎる気もしたが、彼女は断固浮き袋を離さず、どこまでもポジティブな姿勢なので敬意を表して携帯に付けた。

私の大きなバッグの中で揉まれるうちに、色白の肌がやや黒ずんできたのは、日焼けではないような気がする。

まだかなり寒いので海水浴に連れていってあげられないが、一度くらいはお風呂に入れてあげようか。しかし端正な容姿が損なわれる可能性もあるので、考慮中だ。


星一番右は、草津みやげ。「谷川岳」のストラップ。

確かにこれは秀逸。

ひと目見たら買わずにはいられない、しかし自分の携帯には絶対付けたくないランキング、ベストワン。小さいので見にくいが、緑色の山には「谷川岳」と印刷してあり(この文字がないと、緑の塊が何だかわからない)さらに中をくり抜いてモンチッチの顔がはめ込んである、「谷川岳モンチッチ」!

ご当地キティちゃんとかがあるので、ご当地モンチッチがあっても不思議ではないが、だからといって谷川岳の中腹にモンチッチの顔をはめ込む、という発想は一体どこから出てきたのだろう。知りたいような、知りたくないような複雑な心境だ。


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これは、ムックがガチャピンのきぐるみを着ているストラップ。

モンチッチ関係で味をしめた友人が、文房具屋の閉店セールで購入したもの。

売り場の棚で活躍の場を待つうち、期待が焦燥に変わり、やがて絶望、そして虚脱感へと変化していった時間の経過を感じさせる一品。

ほんの短期間、現場で活躍していただき、その後労をねぎらうべく段ボールハウスを作って、安住地に勇退していただいた。

今や一国一城のアルジとして平穏な日々を送っている(はず)


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最後に プレゼント   これはしょーもないもん、ではありません。

引越しのお祝いに友人から頂いた手作りのドアストッパー

きれいなので飾ってあるが・・・夜中に目が動く・・・ような気がする


しょーもないもんは神出鬼没、明日のことは誰にも分からない


人生、一寸先は闇である目