私が学生の頃、実習先の病院は
ちょうど生化学自動分析装置を入れ替えしたばかりで
自施設の検査法で測定した検査データから
正常値を設定していました。
施設によって正常値、正常範囲は違いました。

ところが
検査法が標準化されて
どこで検査しても同じ検査法で検査されるようになって
基準値とか基準範囲という言葉に変わり
協会けんぽのメタボ健診などは
どの施設も
協会けんぽが定めた一定の基準で判定されるようになっています

検査法が標準化されているから
メタボ健診が可能な(同じ基準で把握できる)わけで
逆に言えば
つまり標準化された検査法で精度管理されている機器で検査される事が条件
というわけですね

検査値は数字だけでは検査値とは言えず
単位と基準範囲が示されて初めて検査値の意味を成すと
これは検査技師なら誰でもそう教えられてきたと思いますが
健診施設では
本来の検査値の意味さえあいまいになってしまっています。

単位も基準値もない報告書なんてあり得ないと
あれこれ言うオバサン技師は間違ってますか?