近年の機械式時計の価格高騰に疑問視、警鐘を鳴らすブログや記事をよく目にします。

またまたあまりにも暇な日曜日、朝食のあとから、このことを考え続けています…。

たしかに、世の中でテレビやPCをはじめとする電化製品は、技術の進歩に伴い、競争がある中で、価格が年々下がって行ってます。
一方で、機械式時計といえば、それとは真逆の方向に高騰化の一途を辿っているという認識です。
何故でしょう?生産を自動化できないから?時計職人の枯渇に伴う人件費の上昇?レアメタルのせい?(な訳がないか。)
色々理由はあるのでしょうが、大きな背景の一つに、世の中の機械式時計に対する見方が変わって来たのもあると思うんです。昔から高い時計=いい時計、というイメージがどうしてもありますよね。そこで高級時計はこのぐらいという価格帯が、中国人マーケットの登場後に、高くなったのではないかと勝手に分析します。そりゃ、時計メーカーも上げられる時に価格上げてきますよね。ただでさえ、最近はアップルウォッチとか台頭してますし。

我々、時計愛好家はこの状況をどう捉えるべきなんでしょう?不当に高い価格で時計を買わなければならない時代なのでしょうか?


そんな中、IWCの価格ってどうなんですか?
わたしの中で、IWC=ポルトギーゼなので、その中の人気モデル、オートマティックの過去の定価をちょっと調べてみました。


このポルトギーゼ オートマティック(7デイズ)、発売から約20年間の価格推移をSSモデルで比較すると、2000年発表のオートマティック2000の価格が125万円(税別)、2005年は117万円(税込)、2010年は126万円(税込)、75周年でモデルチェンジした2015年は156万円(税込) 、2019年現在では144万円(税込)。


(ポルトギーゼ オートマティック2000の広告。金ケースのやつが欲しくてたまらないです。。)

リーマンショック後は価格が一時的に下がってたとか聞きますが、クォーツショックに比べれは大したことないと思って下げなかったのかな?、2015年辺りは爆買いブームに乗っちゃったから上げたのかな?とか、なんて想像してますが、それでも結局なんか、IWCの価格は良心的にみえてきちゃいます笑。だって、20年前の価格から20%未満しか上がってないと考えれば。

やっぱりIWCはいいなぁって思う。
なので、この時代でも、IWCの時計を安心して買っていいんです。という結論になりました笑