
私は長崎出身、キリスト教の学校で学び、教会にも通い
そして文学部出身ですが・・・
遠藤周作の「沈黙」は読んでおりません(もはや自慢の域?)
しかし
土地柄、隠れキリシタンに対する弾圧や迫害については
よく聞かされており
聖書はよく読んでいたので
この映画は良く理解できました
(ま~私の学校はプロテスタントなので、ちょっと違いますが・・・)
上映時間2時間40分
まったく無駄なシーンがない、音楽すらない
真剣に映画にした作品です
どのシーンも見逃したくなくて
飲み物すらなかなか口に入らず
お陰で上映中にトイレに行かずにすみました
宗教を信仰する人にとって
棄教はとても大変なことです
生きる糧ですからね
実は今日は、キチジロー役の窪塚洋介が舞台あいさつに来ていました

ちょっとぼけててスミマセン・・・
かなり話好きな役者で
この映画への熱をず~~っと語っておりました
彼曰く
「アメリカの撮影スタッフは踏絵は楽勝だと言っていた」そうですが・・・
私の母の友人は
五島出身のクリスチャンで、おそらく2世代前くらいは隠れクリスチャンだったかと思われます
その方は「この映画を観ることすら怖くて出来ない」と言っているそうです
信仰心が全体的に薄い日本人は
よくアメリカ人=キリスト教=信心深いと
思っているところもありますが
実際は違いますし
一般的なクリスチャンと
隠れクリスチャンはえらい差があります
やはりユダヤ教もそうですが
迫害された宗教の人々は、余計にその宗教にのめり込みますね
(恋愛見たいですが・・・)
ちなみに窪塚洋介演じるキチジローは
ユダ的な役です
私が愛するアンドリュー・ガーフィールドを
何度も何度も裏切る癖に
「罪の告白」をしに来る・・・
こういう男、恋愛でもいますよね
浮気を何度もするのに、その言い訳を何度もする・・・
ある意味、一番人間臭い役です
宗教に関しては
人によって見解が異なるでしょう
私は
「無形のものを信じることで、生きていけるならば有益である」と思います
ただ、人生を歩むために宗教があるのであり
宗教のために人生を歩むのは、もったいないと思っています
だってどの宗教も神様は常に「沈黙」であり
手を差し伸べてはくれないからです
映画の内容は、ま~おいといて(笑)
アンドリュー・ガーフィールドさすがです
とても素晴らしいです
私は随分前から彼が好きですが
もっと評価されてもいいのに・・・と思います
映像もすばらしい映画です
是非、映画館でどうぞ
あらすじ
江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。