
この映画の中には、地震も津波も原子力も・・・セリフでは一切はいっていません
そして誰もそのことについて恨んだり悪く言ったりはしません
唯一、次郎の友だちの北川が発電所の入り口で
子供のころ標語を書いて表彰されたことを後悔している話をするだけです
これは家族と兄弟、親子、友達
そして故郷の話です
地震や水害などの天変地異
そして戦争も含めて
一瞬で生活が変わってしまって
希望を持てなくなることが人生にはあります
私自身、被爆地で生まれ育ち
子供のころには大水害を経験していますので
福島の方の気持ちを考えることがあります
この映画はそんな経験をしたことがない人でも
少しでも福島の皆さんの現状を知る手立てになると思います
是非、映画館でご覧ください
あらすじ: 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故によって、先祖代々受け継いできた土地を失ってしまった一家。そこを離れて、未来を想像することすらできない毎日を送っていた彼らの前に、20年ほど前に故郷を飛び出したまま連絡すらしてこなかった次男が現れる。戸惑う家族を尻目に、彼は一人で苗を育てては、誰もいない田んぼにそれを植えていく。その姿に長男と母親は故郷で生きていく彼の決意を感じ取り、バラバラであった彼らの心と絆が少しずつ再生されていく。