= 千年の愉楽 = | 明日は明日の風がふく

明日は明日の風がふく

2023/3/20 乳がん手術を受けました
浸潤性がんの特殊型(粘液がん)/悪性度1/ステージ1
リンパ節転移なし
エストロゲン受容体 95%/プロゲステロン20%/Ki67 10%
HER2陰性/マイクロポピュラリーあり
右乳房全摘&再建

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原作を読んでいないうえに、監督が昨年亡くなっているので
あまりマイナスなことは言いたくないのですが・・・
 
これは予告編で興味を持って、高良くんが好きなので見に行きました・・・
 
う~~~ん
ツッコみどころ満載なので・・・
 
老婆になった寺島しのぶのお肌がつやつやなのは何故?
紀州の話らしいのですがテーマソングが三線を使っているので南国の話に思える・・・
昭和30年代のお話なのに、思いっきり現代社会のエアコンの室外機や電線・電柱が
出まくってますし
水道がなさそうなのに水道メーターが・・・
あと結構シリアスな話なのに、遺影の佐野史郎がしゃべるしゃべる・・・
 
映画ってテレビと異なり大画面で観ます
またお金を払って観るからこそ、スクリーンに映し出される世界観は限りなく本物でなければならないんです
時代劇なのに耳にピアスの穴があると興ざめしますよね・・・
 
よって途中から現代とは異なるパラレルワールドの話だと思うようにしました
 
また女好きや窃盗、殺人などをストーリーの中に出していますが
根底にあるのは被差別部落の話ですね
 
セリフに「俺は路地出身だから海では仕事をさせてもらえない」という意味合いのセリフがあります
 
時代設定をきっちり映像に反映して
各男たちのストーリーを被差別部落に順応したもの、抗おうとしもの、気づかないもの、とテーマを変え
寺島しのぶが語り継ぐような組立であればわかりやすかったかもしれません
 
あのままでは、結局路地の出身は女にだらしなく、窃盗や殺人を犯し、早死にするという
ストーリーだけになってしまいます
 
あと神様の話も出てきますが(血がどうのこうの・・・)
これも活かしきれていません
 
ただ高良くんをじっくり見ることができたのが
よかったかな
 
 
あらすじ: 年老いたオリュウノオバ(寺島しのぶ)の脳裏に、この紀州の路地で生まれ、女たちに愉楽を与え、散っていった男たちの思い出が駆け巡る。自らの美ぼうをのろうように生きた中本半蔵、生きることを強く望んだ田口三好、北の地でもがいた中本達男。彼らの誕生から死までを、助産師をしていたオリュウノオバは見つめ続けていたのだった。