亡くなった直後にファンになるなんて
なんだか下品な気もするのだけれど
NHKスペシャルのやなせたかしさんの番組を録画して、

昨夜見て、泣けて、泣けて、もう。





バトンを受け取ったような気がした。


アンパンマンは君さ♪ という歌

ああ、アンパンマン、優しい君は
いけ!みんなの夢守るため ♪ という歌詞




子どもたちはアンパンマンに助けられていたし、
同時に、アンパンマンになるように育てられているのだなと思って。




被災地の救助にあたった自衛隊の方が、無力感に襲われた時、

いけ!みんなの夢守るため
というアンパンマンのポスターに勇気づけられたという話。





アンパンマンは強くない。
すぐボロボロになる。
スペシャルビームももってない。自分の拳ひとつだけ。


でも、それでも、アンパンマンはヒーローであることをやめない。


普通の弱い人でも、
周りの弱い人のためにたちあがる。
そのときに湧き上がる、ちょっとの強さ。
アンパンチ。





やなせさんは、日本に、
強くなくても、アンパンマンのような人が増えて、
ちょっとだけ、ちょっとずつでも、
住みよく、よく、なっていくことを願っていたのかなぁ。



アンパンマンになれるだろうか。


自分の顔をわけあたえられるだろうか。



私の正義はなにかなぁ。





世の中は考え出すと途方もなく、たくさん悲しい。




子どものころ思っていたのとは全然違って
世界は全然完璧じゃなくて、
いろんな人が、声もなく、落とし穴におっこちていく




私が埋められる穴はなんだろう





なんのために生まれて
なにをして生きるのか






去年からぐるぐる問いが。







考えなくてもいいことだけれど、
考えるという生き方もあり、
私はそっちを選ぶのかなぁ。




なんにもできない今だけど。