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先日のブログで書いた、
ポケットモンスターspecialとかの、
漫画家の真斗さんが挿し絵を描かれているので、
それを目当てで購入しました。

子ども向けの本だけれど、
文章と一緒に味わったほうが絵の良さもより引き立つんじゃないかと読みましたけれども、



いやー、



泣くよね、これは。




ハチ、、、ハチ、、、




もちろん、ハチという犬の、なんとなくのことは知っていたのだけれど、

実際的にどんな経緯で、
どんな人たちや、どんな犬で、っていうのを、
ストーリーとして、知ると、もう。。。




ハチの成長の様子とか、仕草や性格なんかが文章やイラストから立ち昇っていました。

昔の渋谷の雰囲気とかも知れて楽しかったり。


真斗さんの絵は、やはり暖かくて可愛いのだけれど、媚びている可愛さじゃなくて、
ちゃんと、強くて格好いいハチがいて。

文章も無駄がなく、
写実的だけれど温かみがあってよかったです。
あまり、ノンフィクションをよむことはなかったけれど、ノンフィクションという分野に特化して書かれている方もいるのですね。




渋谷で待ち合わせをするときに、
よくハチ公前で待ち合わせするけどさ、
あの、人がきゅうきゅうにいて、タバコくさい場所。
外国人がハチ公の銅像の写真とか撮ってて、撮るほどのもの?とか思ったりしてて。



でも、よく考えると、
いけふくろう前で待ち合わせとか、
モアイ像前で待ち合わせとかに比べて、
ハチ公前で待ち合わせというのは、
なんか、こう、意義深いというか、悲しいというか、、、


銅像のハチは、今もまだ待っている。
変わり果てた渋谷の街の中で、
あの日以来ずっと帰ってこないご主人を。

みんなは、待ち合わせしてさ、
待ち人が現れてその場をふっと離れるけどさ、

ハチの待ってる人はもう一生現れなくて、
ハチはずっとずっとあの、待つ姿勢で、渋谷の駅前を離れなくて、
ハチは、、、(涙)




慌ただしく流行が走り去り
あらゆるものが変わっていく街で、
待ち合わせをする人が、
現れては消えて行く場所で

ハチは一人の人を待っている
ずっと待っている




今度、あそこで待ち合わせをするときは、
ハチのことをよく見てみよう。
なんなら、写真も撮ってみよう。