やっさんを見送ってから実家にすぐ行ってきました
父は口を大きく開け息をしていました
微かな声で『水』と言った気がしたので耳元で『水?』と、尋ねると
『冷たい水』とゆっくりうなずいたのです
コップに氷を2個入れて、溶けた所からストローで上手にゴクリと飲んだ
訪問看護が11時に来たので、ワタシは手伝った
ジェルでシモを洗浄をして、温かいタオルで拭くと父は気持ちよさそうにした
4年前(入院中)に、こうしてやっさんのシモを拭いていると・・・
『スミマセン…ありがとうございます』と言った事を思い出した
その時のやっさんは・・・ワタシが『妻』だとわかっていませんでした
訪問看護師 『流石、ご主人の介護をしておられるだけあって慣れてますね』
『いやいや、こんな事を慣れ無い方が良いですよ』
『早い介護だったかも知れませんが、お父さんには娘さんが介護をしてくれるのが
どんなに嬉しい事か・・・』
『お父さん! そうかなぁ~?』
父は泣いていました
心の中できっと父は【ワシの介護より先にやっさんの介護をしたのが辛い筈じゃ】
と、思っているとワタシは感じたので・・・
『やっさんの介護とお父さんの介護が逆じゃあなぁ~』と、言うと
父はワタシに何か言いたそうにしていました
介護も死も順番なんか関係ない
誰の為でも自分の為でもなく直面した事だけをしっかりやり遂げ
『これで良かったぁ~』と、思える人生(介護)をして行きたい