長かった夏休みがやっと終わって、またタツと二人、のんびり生活が戻ってきた。うれしいわ。

夏休み中は宿題をやらせたり、生活がダラケナイようにあれこれ小言ばかり言っていた。
おまけにピトチとヒカはあたしの顔を見れば、「お腹すいた。」「おやつ食べていい?」「ゲームやっていい?」「つまんない。どっか連れて行って。」とお決まりのセリフだ。
ストレス溜まっちゃって甘い物を食べて発散していたら、せっかくの「ビリー効果」が台無しだわ。
また頑張らなきゃ!

夏休み前に学校の視力検査で「再検査、眼鏡の必要あり」だったピトチを眼科に連れて行った。
前からちょっと視力が悪かったけど、この一年でまた悪くなったらしい。
さっきーも近視だから似たのかな?
あたしは生まれてこのかたず~っと両目1・5だもんね。

眼科で再度視力検査をした。
「お家の方は外でお待ちください。」と言われた。
見せてくれたっていいのにね。
ドアが開いていたから待合室からでも視力検査のボードは見えてるんだけどね。

ピトチの5mくらい後ろで座って検査を眺めていたんだけど、「ランプがついたところの記号Cが上下左右どこがあいているか?」っていうお決まりの検査で、ピトチは首をかしげるばかりだった。
段々上の方の大きな記号になってきてもやっぱり首をかしげている。
あたしは5m後ろからでも下から3段目くらいまで結構はっきり見えていた。
後ろから「そこはみぎ~」とか「うえ~」とか囁きたい気分だったわ。
たぶん部屋に通されていたら指で「右」とか「上」とかブロックサインを送っていたかも。
だから家族は外に出すのかな?

視力検査といえば、うちのヒカも視力はいい方なんだけど、就学時検診で視力検査をした時に、検査官の先生が真っ青になりながら廊下で待っているあたしに向かって「ヒカちゃんのお母さんですか?ヒカちゃんは弱視ですか?」って聞いてきた。
「はぁ~?あんな目ざとく食べ物を見つけるヒカが弱視?んな訳ないでしょ。」って、検査室に入ってみたら、ヒカはすごく緊張した顔をしていた。
検査機を見たら、いつものボードじゃなくて、丸い機械の中の窓が開いて記号が一つだけ見えるタイプの物だった。
どうやらヒカは窓が開いた瞬間に上下左右を答えなきゃいけないのかと思ったらしい。
ゲームじゃないんだからさ。
「ゆっくり落ち着いて答えればいいんだからね。」と言ったらこんどはちゃんと答えられて、やっぱり視力は両目1・5だった。
今じゃ笑い話だけど、あの時は焦ったわよ。

ピトチは初めて眼鏡をかけることになり、昨日買いに行った。
いろいろ掛けていたら、お店の人に形状記憶合金フレームのお高~い眼鏡を薦められた。
どうせすぐ壊したり無くしたりするかもしれないから、即座に却下させてもらったけどね。
ピトチは掛け心地重視で選んでいたので、デザインはあたしが選んだ。
「眼鏡は顔の一部」っていうから、やっぱりピトチの印象に合った物にしなきゃね。

眼鏡を掛けると、ピトチ曰く「オレは眼鏡を掛けていないとアナログテレビ状態だけど、掛けると地上デジタル対応のテレビくらいよく見える!!」と言っている。なんのこっちゃ?
でもよくよく話を聞いていくと見えないっていうのは大変らしい。
「見えて当然」のあたしは知らず知らずに「こんなのも見えないの?」とか、「なんで気が付かないの?」とか心無いことを言っていたりもしたわ。
反省、反省。

ピトチの近視はまだ進むかもしれないそうだ。
でも姿勢に気をつけたり、遠くをよく見たりすれば進行が遅くなるそうだ。
まだまだ長い人生なんだから、目を大切にね。ピトチくん。
あと、眼鏡も大切にね。
せっかく学校に持っていっても恥ずかしくてまだ掛けてないんだって。