子供達の学校の学習目標に「聞くこと」「話すこと」というテーマがある。
最近の子供達は、落ち着いて話を聞き相手の伝えようとしていることをしっかり理解することや、自分の気持ちを整理して分かりやすく相手に伝えることが苦手のようだ。
この「聞くこと」「話すこと」の力を付けるための一環として、学校では毎日音読の宿題が出る。

読み物は主に国語の教科書なんだけど、好きな本でもいいことになっている。
帰宅した子供達の音読を聞き、きちんと読めたか、声の大きさや姿勢、感情を込めて読めたかなど、評価をするのは親の宿題になっている。(これがちょっと面倒なのだけどね)
でも声に出して読むのは結構いいらしい。
一年生の時は「話すこと」が苦手だったピトチが、3年間音読を続けることで物の言い回しや言葉の使い方を覚えるようになり、ある程度筋道を立てて話が出来るようになってきたみたいだ。
大きな声で人前で話すと自信も付いてくるしね。

子供達の音読にはそれぞれ特徴がある。
一年生のヒカはひらがな・カタカナを一通りマスターしたので、教科書の分にだんだん漢字が入ってくるようになった。
宿題はいつも張り切ってやる子なのだが、音読はちょっと苦手らしい。
新しい文章になるとしどろもどろになる。
でも何日が同じ文を読み続けているとスラスラ読むようにはなるんだけど、よく見ると「読んでないじゃん?」
ヒカは耳で文章を覚えてしまって、読むのが面倒だから暗唱していることが多いのだ。
これはこれである意味すごいと思うんだけどね。当初の目的が果たせないじゃん。
眼を光らせていないと全然違うページを開いていたり、ヒドイ時には教科書すら持たずに「音読」をしている。
「ヒカっ!一文字一文字丁寧に読まないと、いつまでたってもスラスラ読めるようにならないよ!」と即刻教育的指導だ。
やる気になれば結構やれると思うんだけどね。
ヒカのこの雑な性格が抜ければ音読だってピアノだってそこそこいけると思うんだけど・・・。
自分で気が付かなきゃ直らないだろうな。あたしもそうだったから。

ヒカとは正反対に、ピトチは音読が得意。
もともと文字に興味がある子だったしね。初めての文章でも結構スラスラ読める。
ピトチはひらがなを読めるようになる前にすでに漢字を読んでいた。
「電源」「録画」「再生」「巻き戻し」・・・などなど。
何のことか分かる?
機械好きのピトチはテレビやビデオのリモコンに書いてある表示を覚えてしまったのだ。
よその家のリモコンとかを見ても「これが再生(ちゃいちぇい)。」とか言って大人を驚かせていたくらい。(ちょっと子供らしくない子供だったのよ。)
でもピトチの音読はただスラスラ文章が読めるだけじゃないの。
感情移入がものすごい!
今日は「聞き耳ずきん」を読んだんだけど、登場人物ごとに声や話し方を変え、思い入れたっぷりに読んでいるから、聞いてて面白い。(吹き出しそうになることも。)
昔懐かしの「まんが日本昔話」状態だ。
別に人に聞かせるためにそう読んでいるんじゃなくて、どうも読んでいるうちに物語の中にのめり込んでしまうらしい。
物語以外にも漫画、ゲームの取り扱い説明書など、何でも声に出して読む。
(やかましくて困る時があるほどよ。)
「こんな特技があるなら劇団にでも入れようかしら?」と思うのは親ばか?

毎日宿題として音読を聞いているけど、結構いいコミュニケーション手段にもなっているかも。
今週から学校では読書週間も始まったので、本を読む楽しさをもっと知ってほしいな。
読書の秋だしね。