友だちが男の子を産んだ!めでたい!
出産は女にとって人生の大きなイベント(?)と言ってもいいだろう。
みわ~んは2度ほど経験済み。いい機会なので記録に残しておこうと思う。

我が家に初めての子ピトチがやって来たのは、今から9年前の4月22日だ。この日はみわ~んとさっきーの初めての結婚記念日だった。
初めての出産はいろいろとあって大変だった。みんなもそうだと思う。
朝の6時頃に陣痛が始まり、8時に10分間隔になったので入院した。
「まだまだ生まれないよ。今晩か、日付が変わっちゃうかもね。」と医者は言ったが、みわ~んは何となく昼過ぎには生まれるような気がしていた。
検査をしてベッドに横になる。陣痛が順調に来るようにと弱く促進剤も打ったためかどんどん陣痛が強くなって来た。お約束の呼吸法「ヒッ・ヒッ・フーッ」で痛みを乗り切る。
立会い出産だったのでさっきーに手を握ってもらい、陣痛が来た時に一緒に呼吸法をして痛みをこらえて頑張っていた。ここまでは絵に描いたような麗しい光景だったのだが・・・。

12時になった。「お昼ご飯よーっ!」と言いながら看護婦さんが食事を持って来た。
メニューは何と「カレーライス」
陣痛は5分間隔から3分間隔の間に来ていて、しかも分娩台に乗っているのに、一体どうやってカレーが食べられるのだろうか?
「まだまだ先が長いんだから、ちゃんと食べた方がいいわよ。うちの病院は食事の評判がいいのよ。」とかいろいろと言っていたので、一口、二口食べてみたが、やっぱり無理!
結局もったいないのでさっきーに食べてもらった。
さっきーはお腹が空いていたのか「ヒッ・ヒッ・フーッ」を忘れて美味しそうに食べていた。みわ~んのカレーなのに。やたらと「うまいカレーだな。本当に食べなくていいの?」と言うのがかなりムカついた。

お産は医者の予想よりもどんどん早く進んで、1時過ぎには産道も開き、お産もラストスパートの段階になった。陣痛は1分から30秒間隔で死ぬほど痛かった。
それなのに「ほら、赤ちゃんの頭が見えて来たわよ。」という看護婦さんの言葉に、さっきーはまたもや「ヒッ・ヒッ・フー」を忘れて、「ウワーッ、すごいなぁ~。」「あれ髪の毛ですよね~。」「へーっ。」とか言って、看護婦さんとおしゃべりを始めたのだ・・・。
「あんたは手握って一緒に『ヒッ・ヒッ・フー』だろーっ!」と叫びたかった。
分娩台に足が固定されていなければ、さっきーに蹴りの一つも入れていたかもしれない。
でも結婚1年目ということで、みわ~んにも初々しさが残っていたので両方ともやらなかったけど。
今なら間違いなく両方やっているだろう。
他にもいろいろあったが無事に、しかもみわ~んの予想どおり2時過ぎにピトチが誕生!
赤ん坊のピトチは目がぱっちり開いて可愛かったが、みわ~んは体中痛くて感動よりも「やれやれ、やっと終わった!」という気持ちの方が大きかったような気がする。

みわ~んの親とさっきーの親がピトチを見に来てくれて、いろいろとおしゃべりをした後それぞれ帰っていった。「これでやっとゆっくり休めるなぁ~。そうだ!そろそろあのドラマが始まるぞ!」とベッドに横になりながら優雅にテレビを見ようと思い、リモコンのスイッチを入れた・・・。「つかない?」
よく見たら主電源が切れている。みわ~んの父親が帰り際何を思ったのか主電源を切っていたのだった。
ナースコールという手もあったのだが、さすがに呼びつけておいて「主電源入れて。」とは言えない。
ベッドからテレビまでの距離は遠かった。(個室だったから)
出産であちこち痛くて立つのもやっとなのに、それでも根性で主電源を入れに行った。
楽しみにしていたドラマだったのに、疲れ果てて途中で寝てしまったらしい。後で看護婦さんがテレビと電気を消してくれていた。結局見れずに悔しかった。

4月22日は我が家にとって大切な日だ。結婚記念日であり、ピトチの誕生日。
そして我が家に新しい2つの掟ができた日でもある。
一つ目は、「みわ~んの前で美味しいカレーの話をしてはいけないこと。」
もう一つは「みわ~んの許可なくテレビの主電源を消してはいけないこと。」

出産した友だちにもきっといろんなドラマがあったことだろう。
どんな話が聞けるのか、今から楽しみだ!