雪降る日には、あんさんを思う。

あんさんの心
あんさんの肌

あんさんの全てが、雪の様に真っ白で

わてには眩しゅうて…

わてにはあんさんに触れる事が許されるんか?

はは

そない言うたら、わての汚れた手ぇには、あんさんは相応しゅうないんやろな

それでも、わてはあんさんを思って、恋しゅうて…仕方あらへんのや

『…俊太郎さま…』

あんさんが、わてを呼ぶ、かいらしぃ声

全てが、ちらちらと降る白い雪の様で

汚れきったわてでも、あんさんを想う事は許されると思いたい…