シックで素敵なラタンのかごバック。
マレーシアの社会起業家サシバイさんが立ち上げたエシカルブランドEarth Heir の人気商品です。

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バックをひとりで製作しているウン(Ng)さんの自宅兼作業場を訪れました。クアラルンプール市内から約30分。質素な団地の1階の部屋にウンさんはいま、妻と二人暮らし。
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座っていると一見わかりませんが、ウンさんは下肢に障がいを持つ職人さん。自宅の中や周辺は、お手製のスケートボードのような台車で身軽に動きます。
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ラタン細工の職人グループの中でも、ウンさんのスピードとクオリティに勝てる人はいないといいます。

いったいどのようにスキルを身につけたのですか?と聞くと、色褪せた本を数冊、後ろの本棚から引っ張り出して見せてくれました。
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「ジャパン、ジャパン!」と。
なんと!日本の籐細工の本!
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ウンおじさんの素晴らしいテクニックの影に日本の書籍があったとは!

そういえば、母も昔、本を見ながら籐細工をやっていました…忘れかけていたシーンがふと蘇りました。思えば、むかーし、家では母が、裁縫、籐細工、パン人形、押絵…いつも何かてしごとをしていました。「かあさんはじいさんゆずりで手先が器用だからな」と父がいつもいっていて、つくるものすべて誰よりも上手かった記憶があります。

亡くなった母の父=わたしの祖父は、中学を出て岩手から東京に上京し、旋盤工に。母によると大変腕の良い旋盤工で、わたしがものごころついたときには、大田区の町工場を経営していました。真剣な表情で機械に向かうおじいちゃんが、わたしが工場に行くとこぼれるような笑顔で迎えてくれたことを思いだします。

ウンさんも作業場に入った瞬間に、真剣な職人の表情から笑顔がこぼれ、ハローハローと手を振って迎えてくれたのが印象的でした。普段は、取材嫌いで、写真を撮らせてくれないと聞いていましたが、何か通じるものがあったのか…しっかり撮らせていたらだきました!

ウンおじさんの指さばきをぜひ!

ウンおじさんのラタンバック、春に向けて入荷予定です!お楽しみに!