ニッポンのビール コエドブルワリーの伽羅―KYARA―編 | 御殿場高原ブログ ~禁煙に失敗したら即閉鎖することを約束させられたブログ~

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コエドブルワリーの伽羅―KYARA―

モンドセレクション金賞受賞なんだとか。
赤みがかった色彩が美しく、そして本格派の予感をさせます。
ホップ系の香は健やかで清涼感を感じるものの、ややフレッシュかつシンプルすぎて貫禄に欠けるとの印象です。良質ではありますが、もう少し強く、そして熟成されたような深みを覚えたいところです。ホップの香の中には少しレモン系の冷えた酸味も感じられます。

口当たりはさっぱりしていて少々物足りないものの、アルコールの持つ辛味の後に麦芽特有のコクと甘みを感じさせます。清涼感と喉越しだけで勝負するピルスナー系とは異なり、味わう喜びが感じられます。少々カラメルを思わせるフレーバーが感じられ、この風味が麦芽の丸い風味と相まって、余韻を穏やかに、そして太さとまろやかさを感じさせるものに繋げています。

惜しむらくは、やや酸化の進行や注ぎ方で味が変わりすぎる印象があることですかね。
サッと注いでサッと飲めば口当たりの酸味が終始支配的な風味となりますし、酸化を進めてしまうと口当たりの風味は淡白になるような気がします。このような内容だと、どうしても最もカラメル系のフレーバーを強く出せるような注ぎ方、飲み方を探すように飲もうとさせてしまいがちで、高級感がないというのに飲み手に気を使わせすぎるように思います。

と、悪い面ばかり書きましたが、全体的な印象としては美味しいんです。
ちょっと整いすぎた感はありますが、ベルギービールだったとしても78点。国産ビールだと思って判断すれば大手の定番商品は軽く超えるものだと思います。個人的にはキリンの無濾過シリーズほどではないが、一番搾り以上といった印象ですね。

このような味わうことを楽しめるビールが増えることは嬉しい限り。
パッケージングの色彩も良し!
アルコール分5%しかないのに、これだけの味を出せたのは立派。素晴らしいと思います。

名物の少ない埼玉県にとっては自慢の逸品になるのではないでしょうか?