母を私一人で自宅で介護する生活になって早くも4年以上が過ぎた。

愛犬と父が亡くなって、住んでいた家を売って今の家に引っ越してからもう4年以上か…

2015年の春に胃癌末期と言われ8月に亡くなった父。同じくずっと皮膚に癌ができて治療していた愛犬は6月に死んだ。

父が亡くなって、あの家に住み続ける理由がなくなり
私の娘の一家が住んでいる場所から近い今の自宅に引っ越した。こちらのほうが母の介護をするのに都合が良く(同じフロアに寝室もお風呂もキッチンもトイレもまとまってあるので)、
娘にも協力してもらいながら母を自宅で介護する生活が始まった。


母はアルツハイマー型認知症ではなく、おそらくレビー小体型認知症だろうと以前の主治医に言われた。
幻視や幻聴があったのと、度々気を失うことがあったからだ。

もう85歳、新年が明けたら間もなく86歳になる母。
高齢なのでかなり脳が萎縮しているらしい。

短期的な記憶はほとんどない。
さっき入った訪問入浴も夜には忘れている。昨日のことも全然覚えていない。

だけど私のことはわかるし、会話も少しできる。
たまに昔話を私がして「あの頃が一番楽しかったんじゃない?」と言うと「そうやねぇ」と言ったりする。
私が話しかけないと全くしゃべらない。

だけど母は確かに生きている。今この瞬間に美味しいとか嬉しいとか感じる感情があるということだけでも、生きている価値があると思う。
自分の名前も言えるし私のこともわかるし「施設に行くのは嫌!」という感情もあるから
自宅で介護する価値はあると私は思う。

これからは私のように自宅で介護する人が増えていく世の中になると言われているけどどうなんでしょうか?

時々、発作的に何もかも終わりにしたくなるので介護者の精神的なケアは大切だと思う。

介護がうまくいっていて、私の気持ちも安定していて、何も心配ない状態の時に限って
ふいに発作的に全て終わりにしたくなる。
自分でも不思議なんだけど。

娘がしょっちゅう孫を連れて来ることがなかったら、母を殺して私も死ぬかもしれない。
孫が私を癒してくれている。(振り回されて大変だけど (笑))


今、母は週に1回約1時間の訪問リハビリを受け(主に足のマッサージ)
隔週に1回の訪問入浴、
月に1回の訪問看護と往診に来てもらっている。

ほとんどずっと寝たきりだが、週に2~3回車椅子に座らせて
体を拭いたり足湯をしたりしてあげている。
食事はベッドを起こして私が食べさせている。おかずは全部細かく調理バサミで切ったり柔らかく煮込んだりしたあと必ずトロミをつける。
飲み物も全てトロミをつける。

高齢になると本当に液体は気管に入ってむせることが多いので、要介護になる前からトロミをつけるようにしたほうがいいと思う。
誤嚥性肺炎にならないために、自分も高齢になったら液体はトロミをつけようと思う。

知らない間にだいぶ在宅介護に詳しくなったので、いろんな日々のアイディアとかあるかもしれないと思う。

思い出したら書き留めて行こうと思う。