いよいよ入院することになり、実家から母親が上京

 

もう会わないと言っているのに、病院で私の病室を探して来た

 

そして、事情を知らない母親と話をし、良い人を演じ

 

完全に信用させていたのだ

 

手術の不安と痛みの中、強く否定が出来ない状態になっていた私

 

退院する時にはまるで身内のような振る舞い

 

私は母親に対して本音で話したことがない

 

この人が落ち着いて文句を言わないのであれば

 

そう思って、ある意味自分の人生を諦め、幸せな振りをしようと決めてしまった

 

過去に自分の大切なものを、母親に壊されたという記憶があったので

 

壊されても良いものとして、自分の身をそこに置いてしまおう

 

今考えるとなんて自分を大切にしない選択

 

そして、なんて相手に対し失礼な選択だったのか

 

幸せになれるわけがないと決めた生活は、やはりひどいものだった