薄着の季節となる夏。大人でも下着の透けは気になりますが、それは子どもも同じです。特に成長期の女の子はバストシルエットにも変化が。成長過程のバストがアウターにひびくのは、子どもにとって悟られたくないでしょうし、その配慮は女の子を持つ親の責任でもありますよね。いつ、どんなブラジャーを与えたらよいのか?初めてのことだと、親も迷います。自身が子どもだった時代とでは販売されているジュニアブラも進化しているので、成長に応じて適したものを選んであげたいものです。

そう!ジュニアブラ!!!!

ブラジャーは決して大人のためのアイテムではなく、子どもには子ども用のジュニアブラがあります。これは、成人女性のためのブラジャーとは別物で、バストを保護しながら、成長を妨げない配慮が施されています。成長段階によって適したジュニアブラが異なるので、今、どの段階なのか、成長バストに注目しながら選ぶことがポイントです。

 

 

では、初めてのブラジャーっていくつの時に与えたらよいのでしょう?

下着の専門家として何度もこの質問を受けました。でも、ズバリ何歳と断定ができません。それは、成長に個人差があるからです。

 

目安となるのはバストトップのふくらみです。ほんのわずかでもバスト先端の乳頭が膨らんだら、ファーストブラを着けることをおすすめします。
バストは乳頭が硬くなり、少し盛り上がってきた時点でとっても敏感になってきます。身体を少しゆらしただけでも痛みがじ~んと走ることもあるほどデリケートな状態なので、刺激から守ってくれる「乳頭成長用ブラジャー」が必要なのです。ブラなのですが、肌着の延長のタンクトップのようなタイプで、乳頭をやさしく保護しながらも成長をアシストするブラです。乳頭の次に乳輪も少しづつ膨らんでくるのですが、この時期まで乳頭成長用のブラジャーは使用可能です。
 

乳頭、乳輪に続いて、そのまわりの乳房も膨らんできたらブラジャーチェンジの合図だと思ってください。体内ではエストロゲンやプロゲストロゲンというホルモンが分泌され、女性らしいしなやかなボディラインへ向かって身体は成長し続けていきます。

10~12歳頃と言われていますが、乳頭期同様、あくまでも目安です。年齢で決めるのではなく、バストの成長を見て、乳房が膨らんできたら「乳房成長期用のブラジャー」をつけるようにしましょう。このブラジャーはワイヤーがないのが特徴です。乳房が成長するということは、バスト底面の円周が大きくなっていくということ。その成長を妨げず、デリケートなバストを保護することに優れたブラジャーとなっています。成長のスピードが早いので、ある程度の伸縮性があるように作られていますが、バストは思った以上に変化しているかもしれません。ブラジャーがきつくないか、常に心配りをすることが大事です。

ちなみに、乳頭が膨らんできてから1年後ぐらいに初潮が訪れると言われています。初潮が来る頃は乳房が膨らんできているので、この頃には確実に乳房成長期用のブラジャーを着用することをおすすめします。

 

 

本来、ブラデビューは乳頭成長期に。でも、そのタイミングを逃した場合は初潮が来たら着けるもの!と判断基準にするとよいでしょう。この時期からジュニアブラをつけることで、バストの成長をアシストしながらも、デリケートなバストの保護ができます。ブラジャーはお胸のガードマン!乳輪、乳房の成長過程に応じたブラジャーを身に着けることでバストは健全に成長し、外部からの刺激からも守ってくれます。健全な成長が大人バストのルーツになるのですから、成長期のバストの変化には慎重に対応してあげることが大切なのです。

健康のためにも美容のためにもブラジャーの与え方はまちがえたくない、選ぶ大人の重大ミッションですよね。成長段階に適したものを選び、健全に育ってほしいと願います。

 

下着美容研究家 湯浅美和子

日本ボディファッション協会認定インティメイトアドバイザー