こんにちは、ライターの松岡です。

 三輪先生の人生を振り返る「シリーズ 三輪記子物語」、きょうからスタートします!

 

 初回は、中高時代のお話をお届けします。

 いい成績を取っても、女子には男子と同じように進学先が確保されているわけではない――

 幼い頃から性差にまつわる理不尽に敏感だったという三輪先生。

 進学・就職と男女平等が進んだと言われる世の中ですが、はたしてそれってホントなの?

 受験生をはじめ、社会人の皆さんにとっても考えさせられるポイントが多分に詰まっているかと思います。ぜひお読みください!

 

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 三輪記子です。同志社中学・高校の出身です。同志社には、中学受験で入りました。

 小学生当時、強烈に理不尽さを感じていたのは、進路上の男女不平等です。

 

 私が小学生だった当時(1980年代後半)、京都府内で女子が通える進学先としては、同志社が最難関校でした。

 中学受験界で、関東は武蔵・開成・麻布が「男子御三家」、桜陰・女子学院・雙葉が「女子御三家」とされ、

 優秀な男女それぞれに進学先が確保されています。でも、関西は同じ構図になっていないんですね。

 

 中学受験をしようと思うと、男子の場合は京大への進学者が多いことで知られる洛星(京都)や、

 近郊で灘(兵庫)、東大寺学園(奈良)、大阪星光(大阪)などの選択肢があります。

 一方、女子には同じレベルの進学先がありません。強いていえば神戸女学院(兵庫)ですが、

 京都府内、特に私の住んでいた街からは遠かったため、現実的選択肢ではありませんでした。

 

 中学受験のため通っていた塾では、成績はいい方でした。

 でも、男子と同等かそれ以上の成績を取ったところで、彼らよりも上位の学校には入れないんです。

 自分と同じぐらいの成績だった男子は難関校に入り、大学受験で東大(東京大学)や京大(京都大学)を受験する。

 「あのときの男子に負けるのは嫌だ」という気持ちが中学入学後も残っていて、

 エスカレーターで同志社大学に進学する道を断ち、東大受験に踏み切りました。

  

  はじめから東大を目指していたわけではありません。

 中学校の時は、漠然と京大(京都大学)への進学を考えていました。

 志望先が変わったのは高校時代、外交官になりたいと思ったことがきっかけです。

 当時は東西冷戦期で、中1の時(1989年)、ベルリンの壁が崩壊しました。政治・社会情勢を扱うアメリカの週刊誌『NEWSWEEK』などを読み、世界情勢に関心を持っていました。

 中高時代は英語が得意科目だったので、英語を使って世界平和に貢献したいという思いもありました。

 

 外交官になるには、まず国家公務員採用総合職試験に合格し、官庁訪問を経て外務省に採用される必要があります。

 それで「国家公務員になるなら京大より東大かな」と、志望先を東大に変えたんです。

 合格し、華の大学生活がスタート……と思いきや、1年目で大きな挫折を味わうことになります(続く)。

 

【取材・構成=松岡瑛理

 

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弁護士の三輪記子(ミワフサコ)です。
2010年12月の弁護士登録以降2017年秋までは京都で執務していましたが、

2017年秋に同期の塩見直子弁護士と『東京ファミリア法律事務所』を開設しました。
東京ファミリア法律事務所は女性弁護士2名の法律事務所です。
表参道駅A2出口から徒歩7分くらいの閑静な住宅街にあります。
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