1月22日、「モーニングCROSS」に出演しました!
「オピニオンCROSS」コーナー内、
聖マリアンナ女子医大の入試男女・現浪差別問題に関するコメントを以下にupします。
(内容は一部、再編集を加えています)
●どんなニュースだったのか?
聖マリアンナ医科大学は、1月17日、女性や浪人生を一律に差別していたとする第三者委員会の報告書を公表しました。
報告書では、「一律の差別的扱いが行われた」ことが結論づけられました。
大学側は、不正について改めて否定した上で「意図的ではないにせよ、属性による評価の差異が生じ、
一部受験者の入試結果に影響を及ぼした可能性があった」と記し、該当者に受験料を返還することを明らかにしました。
●番組でのコメント
報告書では、「組織的な差別があったのではないか」という指摘がされています。
大学側は否定していますが、第三者委員会の報告書を見ると、確かに男女で採点の扱いが違うんです。
2015年度に行われた試験の入学者データを紐解きました。
具体的にどのような配点が行われていたのか、以下の表をご参照ください。
見ての通り、現役生と浪人生でも点数配分に差があるんですよ。
男女は、どんなフェーズでも18点の差がついている。
これが2018年度入試になると、男女の点数差が80点にまで膨らんでしまうんです。
この問題、もとは、東京医大の不祥事(入試差別)から派生して発覚しました。
最初は、「監事監査」という内部の監査が行われました。聖マリアンナ医科大学側はその時、事実を認めませんでした。
けれど、文科省の方から第三者委員会の調査要請があり、結果、今回の一件が明るみに出たんです。
調査では、80点の点数配分差を乗り越えて入学されている女子学生がいたことも明らかになりました。
個人的に私が驚いたのは、年を追うごとに入試点数の差が開いていることです。
皆さんもご存じと思いますが、日本で女性が国政への参政権を得たのが1945年。
後を追って、男女雇用機会均等法・女子差別撤廃条約などが次々と締結されていきました。
私自身、時代の推移に伴い、女子差別は解消の方向に向かっていると認識していました。でも実際にはこの数年、私たちが知らないところで男女間の差別が深まっていたんです。
男女どちらの性別に産まれるか、当人が選ぶことはできない。ですから、性別による差別というのは、本当に許され難いことです。
今回のニュースに対する反応を見ていたところ、「医療の現場だからしょうがない」とか「女性は妊娠・出産というリスクがある」というご意見をお持ちの方もいらっしゃるようでした。
しかし、「妊娠・出産」とは、はたして「リスク」なのでしょうか。
自分が産まれ、成長にともなって、次の世代が産まれてくる。その循環があるからこそ、医療が必要になる。その必然性の前に本来、男女差はないはずです。
今回のような出来事で、想像を働かせてほしいのは
ニュースの「客体」すなわち、報じられた側の立場です。
一番の当事者は、医学部を目指して頑張っている女子学生たち。今はちょうど入試シーズンで、彼女たちは、すごく辛い思いをしていると思います。
また、大学に入学した男性学生にとっても「ゲタを履かされた」と見られること自体、不利益だと思います。
どんな性に生まれても、人の尊厳に差はありません。
でも、現実はつねに正しいとも限らず、今回のような差別も時に起こってしまう。
こうした現実を変える努力は、私たちが皆でしなければいけないと思っています。
性別を問わず、すべての受験生が頑張れる世の中になって欲しいと思います。
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弁護士の三輪記子(ミワフサコ)です。
2010年12月の弁護士登録以降2017年秋までは京都で執務していましたが、
2017年秋に同期の塩見直子弁護士と『東京ファミリア法律事務所』を開設しました。
お陰様で弁護士10年目、東京ファミリア法律事務所開設から3年目を迎えました。
東京ファミリア法律事務所は女性弁護士2名の法律事務所です。
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