三輪記子のブログ


京都の弁護士の三輪記子(みわふさこ)です。

最近観たドラマの原作です。


私の大好きな坂口安吾が,

「大阪の反逆」というエッセイで

この夫婦善哉の作者,織田作之助について

語っていたのでこの作品を知りました。

安吾は,織田作之助を借りておおいに自説を語り,

「大阪的なもの」について語っています。

そして,織田作之助の人柄も可愛く映し出されています。

(織田作之助は30代半ばで亡くなっています。)

(角川文庫から出ている『堕落論』に掲載されてるよ!)

この夫婦善哉,

時代はいささか古い(現代から見れば)けれども

今を生きる読者にも共感できる部分は多いと思います。

男女問わず(そういう作品が読み継がれていくんだろうけどね。)

おおざっぱにいっちゃうと,

「どーしようも無いけど,愛さずにはいられない,

不器用であちこちにぶつかりながら生きてる人間」をめぐる物語。

なんでそっちの方向へ(行っちゃだめ!!)・・・・・

でも,憎めない。

そんな部分ってなくならないですからね。人間から。

原作が素晴らしいことはもちろんのこと,

今回のNHKのキャスティングが素晴らしくて素晴らしくて素晴らしくて。

(尾野真千子さんのまっすぐで芯の強い感じや,

森山未來さんのダメ男(なのに好きになっちゃうことにとてもリアリティがある)ぶり,

火野正平さんの優しいお父さんぶり(でもお金を稼ぐ能力がない)とか。

とにかく配役最高でした。NHK・・・)

夢中になって見ましたし,めっちゃ泣いたわ。。。

音楽も良かったし,食べるシーンも良かったし。

気持ちの良い涙でした。

蝶子が,「夫婦」になるためには周囲の承認が必要だと思って,

承認を得るために四苦八苦するところに胸が苦しくなります。

承認がなくても,誰より「夫婦」なのに。

「承認」って何なんでしょうね??

「夫婦」って何なんでしょうね??

まだ見てない人いれば,オンデマンド?とかで是非。

こうなったら森繁「柳吉」(古い映画)も見てみたいなー。



キャスト (ABC朝日放送毎週月曜日から金曜日16:58~)

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