ごきげんいかがですか?美輪明宏です。


本日は大晦日放送のNHK「紅白歌合戦」の音リハーサルの日です。


今年は「ふるさとの空の下に」を唄わせていただきます。




どうして今回「ふるさとの空の下に」を唄うのかというと、岩手・宮城・福島など東日本大震災で被災し、未だ決着のついていない土地の皆様に勇気を贈ってあげたいから、選曲させていただきました。


この歌にはモデルがいます。

戦後、東京から長崎に帰郷する汽車の中で知り合った青年です。彼は島根に学童疎開していて命を取り留めましたが、長崎の原爆で家族が皆死んでしまった。

彼は疎開先でも相当苦労したそうです。

叔父がひどい人で、暴力や虐待を受けたとか…でも、この叔父さんが居なくなったら自分は生きていけない、「自分が我慢すれば良いんだ」と心に決めて辛抱していたそうです。


その後、彼はおじさんのところを離れて、東京に出て、工場で働いていました。

焼野原になって家族の墓はどこにあるか分からないけど、一人でも強く生きている、それを家族に伝えるため、故郷長崎に帰郷したいという強い想いで帰るところでした。


長崎に着いてから私も一緒に慰霊塔に行きました。



このモデルのような戦災孤児や孤独になった人なんて戦後はたくさん居ました。


でも、皆さん強く生き、何とかやっていけるのです!



現在は、福島や被災地で未だに苦しんでいる人達に、どんなに辛く苦しい状況でも、しっかり立ち直り生きていくことが出来る、日本人は凄い生命力、復活力を持っている、歴史がそれを証明している、

そんなメッセージを伝えたくてこの歌にしました。




昨年は「ヨイトマケの唄」で凄まじい反響をいただき、今年もヨイトマケのアンコールが凄く、また、一方で「愛の讃歌」のリクエストもたくさんいただきました。



でも今、一番歌わなければいけない歌が、この歌なんです。