こんにちは。JK(悲しいかな友達が欲しい)です


間の楔について感想を共有したく、ここに書き込みします




感想


泣きませんでした

放心状態になりました


最後どうなるか知っていたのが大きかったです

(ハリポタのスネイプ先生が死んだときと似てる)


何処かバナナフィッシュや風と木の詩を彷彿とさせるような


YouTubeコメ欄にもありましたが

これが本当の尊い

なんだろうなと思いました目がハート






恋愛ものって死にがち



それをどうしてかって聞くと

カタルシスを感じられるから

って返ってきます



でも間の楔を読んで

またコレかってなりませんよね


じゃあNLとBLに違いがあるんじゃないかって

ないですね

NLは一般的であり

大衆向けだから大量生産されてしまった


その結果誰でもわかりやすくカタルシスに陥る作品で溢れかえった

だからNL=安っぽい茶番ドラマ

というイメージがついてしまった


BLも今大衆化が進んでいるから

そうなってしまったら悲しいちょっと不満






小説だからこそ



文字でしか表現できない美しさが、作品の魅力を引き出していると思いました


旧アニメ版のイアソン、リキも色気出てて良かったです


でもやっぱり小説版だからこそ創造される世界観が良かった真顔








楔について


アイの楔=間の楔、愛の楔 

愛とはなんぞやについて考えるのも良しですが、小説中には「」が強調されていたのでそっちで考えます


愛の楔はもちろんイアソンとリキですよね


間の楔はイアソンとリキを結び付けたカッツェ


絆の楔はリキとガイ


こう見るとカッツェは楔そのもので、ある意味でもう一人の主人公なんだなと思い出した



大事なモノを掴める手はふたつしかない

リキは、イアソンとガイを選びました

では彼は何を手放したのか

命?

最後のあの時

イアソンを見捨ててリキは生にしがみついたら

それは「自分が自分であることのプライド」を捨てたことと同じだったと思います


そもそも、命は彼にとって重要なものではなかった


彼の中で大切なのは

最初

仕事」「プライド」「

最後は

」「プライド」「

だと考えます


彼は何も捨てなかった


言葉にはできなかった諸々の想いを込めて、イアソンがキリをきつく抱き寄せる


捨てなくても最後にイアソンがリキを強く抱きしめたから

そう思いたいです悲しい







 どっちが最初に好きになったのか


うーんこれは

イアソンかな

イアソンでしょう


1巻のあの時


リキの手首を掴んだ時点でイアソンは心の何処かで雑種に惹かれてしまったのだからだから


リキがイアソンに捕まる前

ブラックマーケットで仕事をしている時


仕事の合間、緊張の糸がフッと緩んだ時イアソンを思い出した。」とあるから

リキもその時点でアレなんですよね


でもそれですらイアソンに仕組まれていた

これはもうイアソンに軍配が上がるひらめき

 





タバコ


最後、苦しまずに逝けるブラック・ムーンを2人で吸います


このタバコは死をもたらすのか

眠らせるだけなのか


カッツェがもしもの為に持っていたと考えると前者でしょう


棘のない苦みが五臓六腑に染み渡り、瞬時に‥

作中、何度もイアソンは脳以外完璧な人工体と言われていました

ブラック・ムーンの効果がイアソンにどこまであるのか


番外編「Musk」夜香花の媚香はイアソンには効きませんでした
人工体だから。

人工体が脳への薬の侵入を阻止したのでは


小説には「リキはうっすらと笑みを浮かべて静かに目を閉じた。」としか書いていなかった
イアソンはそれを見つめていた

幸せそうに

イアソンのために
死を選び
言葉ではなく行動で見せたリキ

リキの最後を見届けられたイアソン

人工体だからこそ、リキの気持ちを確認できた
人工体だからこそ、自身の身体が壊れるまでリキを支えられた


「人工体」と「生身の人間」の何処かもどかしい恋。
この二人の終わり方は、それを解きほぐしてくれた気がしますニコニコ







1巻を読み返して(伏線?)


1、ある日の仕事で


そこにいたのは、ブロンドの髪と、艷やかな黒髪の子供だった

二人ともに、その双眸は硬く閉じられたままで。ただの一度もキリを見ることはなかった。


これを読んだ時、


まるでイアソンとリキの未来を暗示しているようで、辛くなりました悲しい


2、カッツェとの会話


ある一族がセックスドールを道連れに爆死したという話

どんなに高潔血でも、たった一人の存在が組織を食い潰す。

カッツェはそうリキに言った


リキは「やりたいようにやるだけ

そう答えた

もしそれで、目の前の誰かに憎まれるとわかっていても?

カッツェはそう問いた


憎まれる

ガイについてかなと思いました


カッツェはある程度予測していたんだな

(死ぬとは思ってなかっただろうけど)


カッツェはリキの心構えを聞いた上で、イアソンと繋げた。

カッツェママですね。


3、ガーディアン時代


ギルというガーディアン前からのリキの仲間

ギルは精神的に壊れてしまった。 

死にたがるギルにリキは「がんばらなくていい」と言った


翌日ギルは死んだ

リキは自身を責めた


ガイは「リキは、ギルに『おやすみ』のキスをしてあげただけ。」と慰めた



おやすみ」のキス


これを読んだ時

イアソンとリキのタバコを通したキスを思い浮かべました


もう一本のブラック・ムーンを取り出して、リキは、その赤く小さな焔をイアソンの火口からもらった。


まるで、それが、二人にとっては最後のディープ・キスであるかのように


イアソンから、リキへのキスとも言えます 


沢山の仲間を見送ったリキは、心を何処か閉ざすようになっていました


だが、そんなリキは最後にイアソンに見送られることを選びました




最後のキスは「おやすみ」の意味





だからこそ、イアソンはタバコで死ななかった説を推したい。



次は2巻読んで感想書きます。