8月16日 送り火
13日に迎えたばかり…
もう送らなあかんの?
ずっと居たら いいやん。
クリスタルの精霊馬セット
やっぱり、牛はいらん
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お盆の間、
何か特別なことが起きたわけではない。
それでも、
「今はここにいる」
そう思って過ごせるだけで、
家の中の空気が、ほんの少しだけ
違って感じられた。
私には姿は見えへんかったけれど、
いつもの場所から
私を見守ってくれていたよね?
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送り火の準備をする。
13日と同じように、
焙烙におがらを置く。
(送り出したくない)
なかなか火をつけられない。
分かってるよ。
火が消えても
君との時間まで消えるわけじゃない。
何も変わるわけじゃない。
そもそも、
ずっと姿は見えないままなんだから。
分かってる。
分かってるけど……
手が、動かない。
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意を決して、火を灯す。
小さな炎を見つめながら、
13日の迎え火を思い出す。
虹の橋を渡って
私の元へ走ってきてくれた君。
目を瞑る
お空にかかる虹の橋
君が右前足をあげ、
虹の橋へ一歩踏み出そうとした。
(待って!)
右前足をあげたまま、君が振り返る
(お願い、置いて行かないで!)
……嫌。
(お願い!私も一緒にいきたい)
君は、ゆっくりと前を向き、
虹の橋を渡り始めた。
(待って、お願い!そっちに行かんといて!)
私の声が、届かへんの?
虹の橋の真ん中で立ち止まり、振り返る。
(そう、そう!こっちやで!戻っておいで)
お空の向こうから、君を呼ぶ声。
その声に、君はまた ゆっくりと前を向き
虹の橋を渡り始める。
(待って!)
君は立ち止まり、
また振り返り、私を見る。
(嫌だ!嫌だ。嫌だ!)
—そうか。
ここで目を開けてしまえば……
(そんなことをしてもいいの?)
君は、立ち止まったまま 私を見てる。
少し困ったような顔の君。
(ごめんね。また、そんな顔をさせてしまった)
「また帰ってきて…」
渡りきるのを見届け、目を開けた。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
やがて炎が小さくなって、
煙がゆっくりと昇っていく。
傍らに置いていたお水をかける。
ジュッ……
あの日とは全然違う音に聞こえた。
しばらく、
消えた火を見つめる。
「またね。」
来年のお盆までなんて言わず、
いつでも帰ってきてね。
夢の中でもいい。
気配だけでもいい。
好きな時に帰っておいで。
君の居場所は、
いつだって、私のところだから。
またね。🐾
愛してる。