気が付いてしまった。

別の記事を書こうと思っていたのに・・・。気付いてしまった。


今日は7月26日。他界した父の誕生日だ。


本来なら家族として忘れてはいけない日。

でも・・・私にとっては思い出したくないような・・・

いや、やっぱり忘れてはいけない。



その日、入院中の父のところに行くと病院1階待合&売店の前で

雑誌を持って父が立っていた。


私 「あれっ!?今降りて来たの?もしかして待っててくれたの?」


父 「うむ」


私 「それ新しい番組表?明日買ってこようと思ってたのに。」


父 「うむ」


どっちなんだ。いつものことだけど。

何分?・・・何時間?待っててくれたのかな。

病室に戻ると父が無言で私にその雑誌を手渡してくれた。

中は何とファッション誌。


私 「これ、買った事ない雑誌なんだけどーまぁいいや。」


父 「うむ」


父がファッション誌なんて買ってくれるのは初めてだけど、

まぁ、良いか・・・って事で読みふけった。


気付けば面会時間終了。

何てことない日々の1コマ。


帰路中、頭の中で何かが囁いた。

『たんじょうび・・・たんじょうび・・・』


そう、何度も日付を確認しても今日は7月26日。

父の誕生日だった。


きっと来年の誕生日は来ないはずなのに私は父に「おめでとう」

すら言ってあげられなかった。


家族の誰かが病と闘っていたりすると常に何かに追われている

ような気がする。


そんな中でも忘れてはいけない事もあるのに、私は父の最後の

誕生日を忘れていた。誕生日はもう来ないのに・・・。


父のお陰で『取り返しのつかないこと』があることを教えられた。

いくら謝ったって後悔したって今日という日は訪れない。


今日できることは今日しよう・・・

明日は明日しなければならない事がきっとあるはずだから・・・。


仕事帰りの母と合流して今日のその旨を話した。


母 「お父さん、歳取らなくて済んで良かったしょ~^^

   プレゼントをもらうんじゃなくて、たまにはプレゼントする

   誕生日があってもいいんでないかい^^」


でた。いつものはちゃめちゃぶり。ってか、もう誕生日はこないって。

寡黙な父とどう会話が成立していたのか今でも摩訶不思議。


本棚には開くことのない10年前の捨てられないファッション誌。

先週はみみぃにも「読まない雑誌は捨てなさい」と叱られたばかり。


さて、思い立った時に・・・整理整頓しましょうか。