半年ぶりに工房にお邪魔してきました🎻
昨年夏明けに指板が下がったり色々不具合が出た私の楽器。
今回は大きな問題は無いものの、最近ネック本体と指板の境目に微妙な段差があり少し凹凸があるようで気になっていたので、弓の毛替えと一緒に調整に出しました
凹凸の原因は指板が膨張したからなんだとか。
そんなことあるんですね
今の楽器を使い始めて12年程経ちますが、2年前ぐらいまでは何のトラブルもなく「古い楽器なのに安定してるなぁ」なんて思っていましたが...
ここ数年トラブル連発です
工房の方曰く、やはりここ数年の乾燥具合が尋常じゃないからそれも原因ではないかとのこと。
乾燥恐ろしいです
指板を削って頂き、無事に凹凸のないネックになりました
ところで、みなさんはダンピット使われていますか
ダンピットとは、ゴムチューブの中にスポンジが入っていて、そこに水を含ませてf字抗から入れることで楽器内部から加湿するアイテムです
湿度が50%以下になったらダンピットを使った方が良いと言われています。
使用方法はとても簡単
ダンピットを水で濡らし、表面の水分をよく拭き取ってf字抗に入れるだけ
チューブを押した時にスポンジからジワっと水が見えるぐらいがベストです。
楽器内に水がこぼれることを心配される方がいますが、中のスポンジから水が滴ることは今までの経験上まず無いと思います。
チューブ表面の水分をしっかり拭き取っていれば大丈夫
乾燥している時は、練習中も楽器をケースにしまっている時もずっと楽器内に入れておきます🎻
レッスンの時もダンピット入れたままで大丈夫です
中のスポンジが乾いてきたらまた濡らして水分を含ませて...の繰り返し。
私は大学時代に師事していた先生に言われから使い始め、冬の乾燥時期になるといつも使っているのですが、、、
SNSでたまたま見かけた「ダンピットの使用率アンケート」で半数以上の方が「ダンピットは使っていない」と回答していてびっくり
音大の時も使ってる人が多かった記憶があるので、勝手にみんな使っていると思い込んでおりました
私の先生は2本入れてる時ありましたよww
実際のところどうなんだろう...と思い、ダンピットの使用について職人さんに聞いてみました
いつもお世話になっている職人さんのご意見は、最近の乾燥は本当に危険だから使った方が良いとのこと🎻
静電気を感じたら必ず使ってくださいと。
100年以上経っている古い楽器は勿論のこと、新作を含めた新しい楽器も使った方が良いと仰っていました。
ここ最近の酷い乾燥が原因での楽器の不具合や故障がかなり多いようです
それぞれ考え方あると思うのですが、私はダンピット推奨派
(ダンピット使わない派の方か考えも勉強のため聞いてみたいですね🎻)
気になる方は是非ダンピット使ってみてください
しかし、、、
ネットにもお店にもどこにもないという情報多発
楽器店にもなかなか入荷がないんだとか
日本中で品薄状態のようです
仕方なく、ダンピットにそっくりな中国製の物を購入された生徒さんもいらっしゃいました。
3月に入り乾燥に対してそこまで過敏にならなくて良くなりましたが、ダンピットを見つけたら来年の冬のために買って置いた方が良いと思います