可愛い先輩が結婚するって話があった。

先輩は私にとってとても大切な先輩だった。一番歳近いと言っても世間的に見たら歳近くはないし、大先輩なんだけど、私の職場社会で考えると歳が近くて話しやすかったし、安心したし、親近感があった。


初めて先輩としっかり話した日は、私が御座に座って先輩を立たせながら1時間くらい質問攻めして、「そろそろ帰ろうか」というところで終わった。

可愛い=怖い  という思い込みがある私、でも働く前に私の可愛い友達に「怖いと思って関わると相手に伝わるからやめたほうがいい」とアドバイスを受け、なるべく自然体で関わろうとしていた。でも緊張しいな私は緊張感を思いっきり出してしまった、でも先輩は優しい人だった。


やらかした……話しすぎた……でも、嬉しかった。


帰り道、こんな気持ちだったのを覚えてる。

その後もたくさん話してくれた。恋バナもしたし、雑談もして、楽しかった。職場で静かな私にとって、1番緊張せず話せるだいすきな先輩だった。今まで出会った先輩の中で一番優しかったかもしれない。先輩にとって、先輩の先輩との時間が長いから、私なんてどうってこともないと思うけど私にとって先輩はとってもとっても大切な特別な先輩だった。


だから先輩が結婚するって聞いたとき、おめでたくて嬉しかったけど、それより悲しかったし寂しかった。長くはいないと言っていたけど、こんなにすぐに居なくなってしまうとは思わなかった。俯いて泣いてしまった。おめでたい空間でどんよりしていたのは私だけだっただろう。ごめんなさい。


先輩がいなくなってしまったら私は今まで以上に1人浮くだろう。そして後輩が入ってきたら、私より後輩の方が先に職場に馴染んで私が1人ぼっち、浮くんじゃないか。そんな心配もある。

私は先輩の優しくて可愛くて、裏のなさそうなその静かな優しさがだいすき。運動会で頭が痛くなった私に塩分タブレットをくれたり、一人で仕事してる時に話しかけてくれたり、もらったお菓子をすぐ食べた時に「早っ」と静かにつっこんでくれる優しさがだいすき。帰るとき、先に帰らないで私が準備し終わるのを部屋で待っていてくれて、私が来たタイミングで出てきてくれる優しさも、鍵を閉めてくれる優しさも、年下の私にレベルを落としてくれてるのか、とても話しやすい空気感を作ってくれるところもだいすきだ。私は先輩の後輩になれてよかったと思う。幸せだと思う。


結婚おめでたいな。幸せに生きてほしいな。ずーっと幸せに暮らしてほしいな。私にとって先輩は特別な先輩で、初めて働いたのが来年じゃなくて今年だったおかげで運良く出会えた一番歳近い先輩。休学してなかったら出会えなかった先輩だ。ずーっとずっと忘れないだろう。