五反島愚記

五反島愚記

日々の取るに足らない話や、歌舞伎や歴史ついても、備忘のために書いていきたいとおもいます。
私的な愚記ではありますが、読んでいただければ幸いです。

先月、御園座の團十郎襲名披露公演をみにいった。

 

 

 

もう一ヶ月以上前のことになる。

月日はあっという間に経つ感じがするのに、二ヶ月近く前のことがだいぶ昔のことのように感じる。

 

行きしなの新幹線で、「えんがわ箱寿し」という弁当を食べた。

えんがわの弁当なんて見たこともなく、珍しくて買った。

これが結構美味しかった。

 

 

 

去年十月以来の御園座。

この二日前に駅の階段を踏み外し、足がぐねっとなって転倒し捻挫してしまった。

御園座に行けるか心配したが、鎮痛薬を飲んでなんとか行くことが出来た。

 

 

 

三升の幕

 

 

 

昼の部は三人吉三からはじまった。

莟玉さんのお嬢吉三がとても美しい。
台詞にもう少し凄みがあればなと思った。

 

続いて、鯉つかみ。

蛍狩と鯉つかみの場だけで、本水を使わずスモークで滝水を表す演出だったが、鯉との格闘は楽しめた。

 

そして外郎売。

新之助くんの外郎売はもう何回見ただろうか。
その都度進化し、前回の南座の時より、さらに良くなっている。
声は綺麗だし、抑揚も良い。
本当に神がかっている。

 

昼の部最後は、義経千本桜の吉野山。

吉野山はついつい眠たくなってしまうことがあるけれども、今日はしっかり見ることができた。
團十郎さんの舞踊に見入ってしまったからだろうか。
やはりオーラが違う。

 

 

お昼は、うなぎ弁当を食べた。

何か変わった味付だった。

 

 

 

 

 

夜の部は、相生獅子から。

やっぱり莟玉さんの方をずっと見てしまう。
美しくて可愛らしい舞だ。
後半の毛振りは、勇ましくも女方の柔らかさがあった。

そして丸橋忠弥。

これが煙管の見得か。
最後の立廻りは、戸板、縄、屋根の上、井戸、棒やらと盛り沢山で見応えがあった。
男女蔵さん運動神経良さそうだ。

 

口上はこんな順番。
梅玉、菊之助、市蔵、萬次郎、魁春、雀右衛門、右團次、男女蔵、團十郎、新之助
そして最後は、にらみ。

 

最後は勧進帳。

菊之助さんの富樫もいいな。
いい声だ。
團十郎さんと菊之助さんの勧進帳は、良い組み合わせだった。

 

 

 

 

筋書

 

 

御園座での團十郎襲名披露公演、あっという間に終わった。

 

 

 

帰り、駅で弁当を買おうと思ったら一つもく売り切れていた。

三連休の初日で混雑していたからかもしれない。

 

仕方ないので、手羽先味のハッピーターンを買った。