先日、春秋座で能と狂言をみにいった。
春秋座は、2022年の猿之助の公演以来だ。
狂言は野村万作さんと野村萬斎さんによる隠狸、
能は観世銕之丞さんによる卒塔婆小町が行われた。
隠狸
狸を釣るのがうまい太郎冠者。
主人はその真偽を問いただすが、太郎冠者は狸を釣ったことはないと答える。
仕方なく、客に狸汁を振る舞うために、市場で買ってくるように命じる。
主人は市場に向かう太郎冠者の後をつける。
太郎冠者は既に狐を釣っており、それを市場で売ろうとしているのを主人にみつかり、
その後はドタバタする滑稽なお話で、分かりやすく面白かった。
卒塔婆小町
前半は、老女となった小野小町が卒塔婆に腰掛けて休んでいるところに、高野山での修行を終えた僧に注意され、問答が行われる。
予め詞章も読んでいたけれども、問答の小町の台詞が全然聞き取れなかった。
後半は、小野小町のもとに通って100日目で亡くなった深草の少将が、小野小町に憑依するという内容だった。
全体を通して、何を表現しているのか、何を伝えたいのか全然分からず、能の難しさを感じた。
能について少しは勉強が必要そうだ。