情報格差 | 三浦半島デジカメ便り(mirror)

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110327鉄塔
最近、情報格差というものをリアルに感じています。
テレビ、特に民放各社ではもう原発事故の事はほとんど報道せず
やったとしても御用学者達に「安全」「安心」「峠は越した」などと言わせています。
(今現在も命懸けで作業している人の前で言えるのか?)
大スポンサーの東電から情報を制限されているように思われます。
3号機に使われている最大限に注視しなければならない「プルトニウム」「プルサーマル」という単語も、まず聞きません。
NGワードになっているのでしょうか。
(追記:2011.3.29、朝、それを聞きました。変わってきたようです)
情報源が民放テレビだけの人は本当にもう福島原発事故の危機は去ったと思って安心しているようです。
NHKではまだ原発事故をちゃんととりあげています。是非NHKを見て欲しいものです。
インターネットを閲覧出来る環境にいる人も、積極的に今回の福島原発事故の情報を得ようとしている人や
Twitterで原発をウォッチしてる人や詳しい人をフォローしている人しか、
深刻な現実、刻々と悪化する一方の状況を知らないようです。
USTREAMなどでも設計者や研究者の詳しい会見などが見られます。
現実を見ようと努力している人は皆、今の福島原発がシャレにならないほど深刻な状況だと認識しています。

原発事故を巡る国内と海外のあまりに大きな温度差
日経BP/ECO JAPAN/2011年3月29日

民放各社で今回の原発事故を安全だと言い続けている御用学者とは、
電力会社からお金をもらって、地域住民の原発反対集会などで「絶対に安全です!」と断言して説得していた学者達です。
「絶対に安全です!」が今回、現実に「絶対危険」になったのです。
その人達は間違った事を言っていたのだから今般テレビに出るにあたって、まず
「絶対に安全と言ったのは間違いでした」と
真摯に頭を下げなければいけないのではないでしょうか?
学者、いえ人間としての良心というものがあるならば。
被災地でテレビを見ている人は怒り心頭だと思います。
「この人は絶対安全だと言ったくせに!」と。
言いたくてもすでに亡骸(なきがら)になっている人も多いと思います。
(亡くなられた原因は地震と津波ですが)
福島第一原子力発電所の半径10キロ圏内の遺体は、遺体表面の放射線量が高く収容ができないままだそうです。
10キロ圏内の遺体、放射線量高く収容できず
産経ニュース/2011.3.28

そして僕がとても不思議に思うのは「絶対に安全です」と言い続けていたウソつき学者達をテレビに出し
視聴者もウソつき達の言う、この期に及んでまだ「安全だ」という御用学者達を信じてる事です。
「東大」という肩書きだけで信頼しようとしていませんか?
東電のカネに汚染した東大に騙されるな 2011.3.27/INSIGHT NOW!

そして逆に原発の危険性をずっと訴え続けていた学者やジャーナリスト達を「不安を煽るな」と信用しません。
何十年も前から原発は危険、いつか大事故が起きる、と警鐘を鳴らし続けていて
それが本当になったというのに、なぜ原発反対派学者を解説者として起用し耳を傾けようとしないのでしょう。
広瀬隆氏がずっと前から危惧していた事が現実になっているんです。

ちなみに、自分自身において政治的背景は一切ありません。
原発についてこれまで「大丈夫なんじゃない?」と安易に考えていました。
正直に言えば、にわか反原発者です。
原発の危険性に真摯に目を向けていなかった事を反省し
今般、突然に反原発者になった自分の軽薄さに少し自己嫌悪しているものです。


最近再注目されている黒澤明監督の「夢」は、1990年に公開された日米合作、フランシス・フォード・コッポラ協力の映画。
黒澤明自身が見た夢をモチーフにしており、全8話からなるオムニバス形式。
そのうち「赤冨士」より。

○ 六基の原発が爆発。
○ 子供を抱えた母親は「原発は安全だって言い続けた奴ら、縛り首にしないと気が済まないよ」と叫ぶ。
○ それにこたえて男が言う「大丈夫、それはちゃんと放射能がやってくれますよ」。
○ 逃げ惑う群集。しばらくすると町と人の多くは海に沈んでいる。
○ 富士山が盛大に噴火している。
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どうかこれが現実にならないようにと願うばかりです。

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