実は、貸しているお金が返ってこないんです。

しかも2件。
額は・・・ま、結構な額です。


両方とも、同じ人からの紹介です。
その人。有名な外資系金融の営業マンで
おかしな話は持ってこないと思っていましたが
現実はそうではありません。

ゴールドマンだろうが
モルガンだろうが、
UBSだろうが、そういう所の出身でも
実際は、平気で変な話を持ってきますね。

決して信用しちゃだめですよ。


こちらとしても、
そんなに、利回りが良い案件でなく
それなら逆に、固い案件だろうと、判断したのに、これです。


過去には数千万円貸して、自己破産され
チャラにされたのにも関わらず
今年も、こんな馬鹿げた過ちをまた繰り返してしまいました。

つくづく、お金は貸すものでは無いと身に沁みます。



お金を貸した相手が、
ずっとその恩を覚えてくれていて
きちんと、期日中に返してくれるなんて、まあ奇跡ですよ。

返してくれる人は、10人に1人以下でしょうね。

なぜか?
まともな人は、銀行か表の金融機関に借りるからです。

親戚、知人に借りに来る、それだけでもう駄目ですね。

その人らに、借りれないから、知人の紹介とか、
今回のように金融マンの紹介とかで来るわけです。

その時点でもう、まともな状態なわけないんです。



こないだも、取引先から東京の帝国ホテルに呼び出されて
見知らぬ、冴えないオッサンを紹介されました。

椅子にふんぞり返ったこの数十億の資産家に、
印紙代1000万円貸せば、2週間で2000万円にして返す。
なんて、話を 大真面目にしてくるんです。

「アホか?」
と言いかけたところで知人は、私を制します。

「もちろん、それじゃあ、信用できないだろうから、
 その担保に、有名画家の描いた3000万円の絵画を渡す。どうだ?」

という大変くだらない話(というか、馬鹿話)
がありました。

「な、これなら確実だろ?お前には、固い話しか持ってこねえよ」

(いや、後半もたいしたことないんだけど。)
と、思いましたけども断る為に私はこういったのです。

「じゃあ、その口座の通帳に74億円入っているのを見せてくれますか。」

「ふー。だったら、出してくださらなくって結構です。」
なんて、その冴えないジジイが強気に言うもんですから

「結構ですやないやろ、おい。こっちも暇やないなか来とるんで。
 貸すから見せてくれいうとんねん。」
イライラしてこう申しますと

「そういう事を言うんだったら、結構です。」

「だいたいな、その絵をさっと質に入れたらええ話やろ。」

「今、手元にないから。ある所に保管している。」

「それ、持ってきたら、私と銀座の画廊まわりましょう。
 本物なら貸りれるでしょ?そしたら1000万円貸しますよ。」

「表にはだせない。」

「は?それ、担保違うやん。ちょっとこの話、俺に持ってきてどういうつもりなん?」

「いや、この話は、マジだからよ。」

「マジなわけないでしょ。絵の話が本当なら、それ質に入れて1000万円本人が貸りれるんだから。」

取引先には、
必ずこの話には関わるなと念を押しておきました。


ま、帝国ホテルのロビーはこのレベルの与太話が
毎日繰り広げられています。


さて
商売人は、お金に困った友人、知人に
年末、お金貸して、って言われることが多いと思います。


駄目、ゼッタイ。
です。

特に、この年末の時期、借りてくる奴は、本当に返さないです。

もうね、本当に煮えくり返った経験上、これ間違いありません。

「ほんの数日、貸してください。」
って人には、ちょっと考えてしまうんですけども
ダメです。

あの人たちの数日後ってのは、来世のことです。


「貸したいけど、手元に無いから、ごめんね。」
で、良いと思います。





泣きたいのはぁ、俺のほうさぁ