大阪の自宅は、十三ってとこなんですね。
東京でいえば、恵比寿、広尾みたいなところです。

と、東京で説明すると
思い詰めた顔をしたウェイターが横から入ってきて
「ちょっと、それは嘘つき過ぎでしょ。自分、関西ですけど。」
と、指摘されたりします。

ええ、大嘘です。
ここ、風俗産業が盛んな町なんでね。


私のマンションの裏も、ラブホテルがありまして
その利用者というと、一般の恋人同士というよりは
プロの女性と、お客さんの男性という組み合わせが殆どなんです。

朝っぱらの9時から
そういう2人がラブホテルの入り口に消えていく様を見せられますと、
出勤途中の私としては仕事のやる気が削がれる、というか、出ないんですけども。

当然ながら風俗には行きません。
悪い友達は、風俗大好きなんですけども、
私はどうもね、ちょっと合わない。

良い悪いではなく、
自分にはあわないだけなんで、
格好つけているようにとらないでほしいんですけども。

しかし、
既婚者になると、お金を貯めて
ひそかに風俗に行くのが楽しみなんだと、
皆さんおっしゃいます。


その話のあとで
「おまえ、結婚生活は良いぞ。」
なんて言うんですがね。


私は他人様の商売を
つい事業主の立場で考えてしまう癖があるんですけども
風俗業では予想外の事が多いんです。


「こんなの、誰が採用するの?」


という、顔は小沢一郎 ボディはマツコデラックスみたいな女性が
朝から、風俗嬢としてお客さんと腕組んでラブホに入っていくんです。

(ま、まじすか。)

と思うと同時に

(お店の信用力とか、リピートとか、ここの社長にはどうでもいいわけ?)

として見てしまう。


やっぱり、腕を組みながらもお客さんは、下を向き、そいつと逆側に体を向けながら
歩いています。

相撲の上手投げに見えんこともない。

(こいつと歩いているところを誰かに見られたくない。)
と、いう気持ちが明らかな歩き方です。

しかし、やることはやるんですよね。



さて
男に生まれれば誰しも、出来れば美しい女性と歩きたいものです。
もちろん、それは、女性も同じことでしょうけども。

これ、
男同士ならわかる話なんですけども、
連れている女で男のステイタスをうかがい知ることが出来ます。

とりあえず、ルックスがパッとしない男が
超絶美人を連れていたら、
「こいつ、金持ちなんだろうな。」
と判断したりします。


アメリカなんかになりますと
わかりやすい社会でして、
大金持ちの爺は、だいたい若い美女を連れております。

これを、トロフィーのような嫁さん。
ということでトロフィーワイフというそうです。

その爺さんが死んだら、
だいたい、子供との遺産争いでもめるんですが。

もめようが何しようが、
男としては、やっぱり 誰もが振り返る美女を連れて歩きたいものですね。




「あのな、嫁さんにするには外見だけじゃあかん。
 女優さんとか、モデルとか、夜の商売とか
 そういうタイプの女性は、外見は良いけども嫁さんに向いてないよ。」

子供の時から家族ぐるみでお付き合いのある夫妻に
一昨日、そうアドバイスを受けました。
母親も同席していたので、そういう話になりました。


「そういう外見よりも、料理ができるかとか
 子供を育てられるかとか、そういう風に判断して選ばないと・・・」

と、旦那さんが話をしだしたのですが
それは、奥さんの外見を否定しかねない発言にもとれますので

「でも、元女優の奥さんもらってますよね。」

と切り返したら、
奥さんは、
「ほんまやわ。そやねん女優やし私。」
と言ってました。

「壇れいに、似ていると噂になっている。」
となかなか思い切ったことを母親が言い始めたんですが
「もう、髪型がそっくり。」
私も一応言うて置きました。

「髪型て。」

それでその場は収まったんですけども、
女性の外見をほめるというのは、なかなか難しいものです。

美容師さんには悪いんですけども
「私のどこが好き?」
と女性に聞かれて、
「髪型」
と答えると、やっぱりあきませんね。


褒められてない女性は
何を言っても、喜んでもらえるんですけども
美人は、だいたい褒められ慣れていますので
何を言っても、喜ばないというか、ま、当然でしょ
みたいなリアクションですね。

だから、面倒になって褒めなくなるんですけども。

ただ、言わずにおれないレベルというのはおりますけどね。



こないだ、
外見褒めれてもあんまり嬉しくないって
ぬかす女性がいたので

「いや、それって女性として最高に幸せなことだよ。」
って教えましたらいや、私は・・・なんて反論しそうになったので

「外見がそうじゃなかったら、
 誰も、あなたのくだらない話を聞いてくれないよ?
 俺だって、男前に生まれたらこんなにまでして、稼ぐ必要ないし
 相手を笑わせたりする必要ないでしょ。」

って教えてあげたら納得してましたね。



あと、褒め方にはコミュニケーション能力が要ります。


「君、おっぱいでかいね。」

飲み屋で
そういう褒め方をする人いるんですけども
やっぱりそこは

「ずいぶんと、遠慮のないおっぱいしているね。」

と、言う表現の方が素敵です。

やっぱり高田純次は素晴らしいですね。

もてませんけどね。