「子供がソファーを蹴るので困っているんです。」

昨日、ムエタイ(タイ式キックボクシング)を習いに来たお子さんの
母親からこうこぼされました。

私はそのお子さんに こう伝えました。

「○○君。ソファーはあかんな。蹴るんなら、木を蹴りなさいね。
 脛が強くなるから。あと、電信柱とか。」

私が高校生時代に通っていた空手道場では
頭のおかしい先輩がいて、実際私もそういう事をやらされていたんです。

当然そんなことしたら痛いですし怪我しますから、後輩の私(当時高校生)としては
「オス、うりゃああ!」
と、蹴り出して、電信柱に当たる寸前で急減速し、こつんと当てます。
そして、蹴った脛が痛いふりをして、顔の表情を作ったり
そういう狡いテクニックを身につけることになるわけです。

しかしそれは、すぐばれまして
電信柱が揺れてないやろ!!とか怒られるわけです。

(ゆ、ゆれるわけないやん。)

って、目で訴えようもんなら

「おれをなめてんのか。」
とか、すごまれるので、すいませんと
後輩としては蹴らざるを得ないわけで。


で、蹴りますよね。
痛いですよね。
脛、はれ上がりますよね。

何度もそんなことしてたら、骨の膜が変形します。

しばらくして、報告に行きました。

「脛、なんか、変形してきたんですけど。」

「良かったな。」

「良いわけないじゃないですか。稽古できませんよもう。ちょっと○○さんの脛いいですか?」

と触ってみると、鉄の角材入ってるみたいになってました。

「見てろ。こうけるんや。」


その先輩が電信柱蹴ったら、実際電線がギシギシなってました。
強さというのは、凡人の常識を超えたところにありますね。



ただ、その先輩が蹴ったのは木の電柱でした。




私が蹴らされたのはコンクリのやつね。




(・・・・・。)

こういう理不尽な経験って、社会人になってから
活きてきますよねぇ。


具体的には、言えませんけど。