あの、小さいアイスクリーム。

私は6個入りでは買いませんな。

なぜか。

一番おいしいあれが入ってないから。


黄色です。
黄色。

入っているのはこのタイプ。

森永乳業 エスキモー ピノアソート 26個入×6入

¥2,980
楽天

アンケートによると(私調べ)
ピノで一番人気はやはり黄色です。


おそらくそれはメーカーである森永乳業も知っているだろうと思います。

しかし、その黄色だけのパッケージで
出せばいいのに出さない。
赤や青との、抱き合わせ販売のみでしか手にはいらないようにしています。

ここに、森永乳業のしたたかさを見るわけです。


すると、ますます客は欲しくなる。

そしたら
家で食べるでっかいサイズのやつを、買うしかないでしょ。



そのプレミア感から、みんなで分けっこしても
黄色から消えること、間違いなしです。



さて
フェラーリが、生産台数を制限しているのをご存知でしょうか?
年間7000台。

これはトップの考えで、プレミアを保つためにそうしているそうです。

私も長期的に経営を考えると、その方がいいと思います。


最近、一流ブランドの車メーカーが
エントリーモデルやSUVを出して、
中国市場を取り込もうとする最近の動きと逆ですね。


でどうか?

経営指標の数字は 毎年上昇をしめし、
戦略が間違っていないことを示しています。

そんな世界的な一流ブランドと比するのも
口幅ったいですが、私も同じような考えを持っています。

うちも、お取引件数を制限をさせて頂いているわけで。


でもね、近々、このトップ。

残念ながら親会社であるフィアットの役員連中から
フェラーリのトップをクビにされるそうなんです

なぜか。

この役員連中は、フェラーリブランドをドル箱としてとらえており、
生産台数制限しないで、どんどん売って、もっと利益出すべきである。
と考えているから。

ま、親会社の役員連中としたら
子会社であるフェラーリのブランドに対する思い入れとか希薄ですし、
短期的な業績好調を示せば、自分の業績として評価され自分の役員報酬が上がるからでしょう。

この経営スタイルは、ブランドを守るとかよりも
短期的な利益=自分の報酬  の方が優先されがちです。

1年に何億円ももらう立場だと
数年の在任期間のうちに、何ぼ稼いでおくか。
というのが最優先になるんですね。

ま、もっともその役員連中が、そんな本音を言うことはありません。

大義名分は
「株主の為に」なんです。

株価は上がるでしょう。
でも、顧客は喜ばんでしょうな。

そうすると、もうしばらくしたら
エントリーモデルが出てきて、結構
一般的なブランドに成り下がってしまうわけです。

だったら、今までの優良顧客は離れていきます。

ではそうならないためにどうすればいいか。


自己資本でやって、上場しない事。
これに尽きると思います。


経営者と株主が同じであれば、
顧客だけを見て経営することが可能です。

でも、会社が上場して大多数の他人ものになると
経営陣は、顧客の満足よりも株主を儲けさせなきゃいかんので
そうも言ってられない。

というか、そんな風に経営していたら
「だったら最初っから上場すんじゃねえよ。」
と株主に怒られて経営陣交代させられますからね。


ま、そういうこともあり弊社は
あえて、「上場しない」という選択肢をとっております。


ベンチャーキャピタルも数年前は
数社来ておりましたけども、私は
そういう理由で上場は無理だよと、担当者に断ったんです。