サロン様のブログを拝見していますと、
夏の福袋セールをなさっておられるサロン様が増えてこられましたね。

昨日、福岡に講習会で伺ったんですが
「社長、今月、過去最高(売り上げ)。ありがとう。」
とこっそり仰って頂きました。

もちろん、お買い上げいただいているのは私共。
「いつもありがとうございます」
と、申し上げるべき立場なのはこちらの方です。

でも、おかげさまで
昨日は一日、気分良く過ごさせていただきました。




巷の起業家、
経営者のように
「100年続く企業を創る」
とか
「21世紀に名を残す会社を創る」
とか
「社員が1000人のベンチャーを創る」
とか、
「世界から貧困をなくす」
とか、
そういう壮大なミッションなど私にはございません。

経営者も玉石混合で、
人それぞれ「器」というものがございます。

私みたいなレベルの人間がそういう事をいうと、「詐欺」ですわ。

もっとレベル落として
お客さんを「笑顔」にする会社
とかでも、それでも、ちょっと言い過ぎてて
おこがましいと思うん位です。

だってね、
人様を笑顔にするって、並大抵ではありませんよ。

また、そういう会社に行って
「笑顔」になったことないし。
例えば飲食の会社とか、そんな事書いてますやんか。
トイレとかに。

そんな事より、早く注文取りに来て
さっさと料理出せと私は思います。

当たり前の事が出来てない店ほど
堂々と客に関係のない目標を店内に掲げてますね。

2016年までに○店舗で上場を!!
とか。

客は知ったこっちゃありませんやんか。


以前、面接で、履歴書に
「どんな人でも笑顔にできます」
と書いてあるもんですから、その学生さんに
「おい、そろそろ私を笑顔にしてみてくれよ。さっきから、一向に笑顔にならないんだけど。」
と言ったことがあるんですが、学生はにこっとするだけ。

薄ら笑い浮かべられても、こちらは笑顔にならないので、沈黙の後
「・・・で、どうすれば笑顔になると思っているの?」
と、詰めたところ、自分が笑顔になれば相手も笑顔になる。(はず)

唖然としましたね。
「薄ら笑い」の自己評価の高さに・・・。
お花畑テイストを持つ、おめでたい主張でしたが。

こういうのが出るので、
「みんな愛されるために生まれてきたんだ。」
とか、嘘を教えるのやめた方がいいですよ。


あと、当社の理念は
「人を創る」
でございます、とか。

そんなこと言うてる社長、
お前何様やねんと。お前、まともなんかい?
と、言うてやりたいですわ。

そういう事言い出すのは
パッとしない経営者の集まりで勉強してきて言うんですけど、
調子のって立派なこと言いすぎるのもどうかと思いますよ。

とにかく、そんな事をよう言いません。

そういうのが好きな人もおるでしょうけども、
とにかく、他の会社にお任せします。

せいぜい私の望みは、
美容室さんから
「変なDMをきっかけに、あいつのところと取引して、良かった。」
と思われたい位なもんです。

そして、毎月
私がニュースレターでお伝えしている事を
やってみて、儲かった。

それで私は、大満足です。

売上が上がって
サロンのスタッフ様たちが、やる気になったりしますと
色んな副次効果が生まれてきますからね。

まず、儲かると、お店の雰囲気が良くなる。運気みたいなものが。
次に
美容師さんに給料いっぱい払ってあげられるようになります。

すると、評価してもらえる職場。努力が報われる職場。
そんな評判がたてば、当然、いい人材が来る。
ますます繁盛する。

みんな技術とか、商品の事とか
全員、真剣に勉強しだしますしね。

ま、理想として、そんないい循環が生まれたらいいなと思っています。

そしたら、オーナーさんだけでなくて、スタッフさんも
うちの事みんな好きになってくださいますしね。

ドンドン取引額も増えようかってもんでしょ。



ま、うちが社内的に良い環境かどうかと言われれば、
社員に聞いてみないとわかりませんね。

少なくともきちんと結果を出せば
必ず報われる環境だとは思います。

その代り、私は社員に対して
「社員たちに、感謝」
「うちの社員は優秀だ。」
「うちのスタッフ最高!!」
などと、機嫌を取るようなことを
直接的にはもちろん、ブログやフェイスブックで伝えるなんてことは
まずないでしょう。

なぜか。
結構こう見えて、私、正直者なんで
思ってもない事を言えないんですよ。


それは、そもそも 社員の頑張りを
お客様にお伝えしなきゃいかんことではないと
思っているからというのもありますが、

私は社員に対して、機嫌を取らなきゃいかんほど
「安く働いてもらっていない。」
からのです。

社員に対しては毎月(変動ボーナス制ではない固定で)

「これで文句言うなら、いつでも辞めてくれ。」

というそれぞれへの限界値を
お給料で「払っている」のです。

これが、私の
経営者としての社員に対する「誠意」です。

だから、もし
これを読んで今の自分は、お給料よりも
自分は評価されていいはずだ
という社員がいたら、私のところへ言いに来たらいいんです。

こっちは
「ああそう。嫌なら辞めて。」
って言うだけですけど。

私はそれくらいの気持ちで払えないなら、
人数を減らすべきやと思いますね。

社長が、社員に気を遣う会社って
はたから見ててろくなことありませんので。



ま、自分の葬式の時に
お客さんから、
「あんたのおかげで儲かった。」
と思ってもらえるだけで十分です。