大間のマグロ漁の動画を、
熱心に見ていました。

なんだか、人間と言う生き物の本質を見た気がいたします。

3年間マグロを取ってない漁師がいる。

マグロが取れないとお金にはなりません。

どうやって生活しているかというと
他のシーズンにイカだのなんだのをとって稼いでおって
それを切り崩しているらしいんですね。

燃料代やら、エサ代の為に
家族には十分なお金を渡せないんです。

その彼の家族の生活を犠牲にしてまで、マグロを追い求める姿は
番組の中では
「マグロに魅せられた男の執念」
みたいな良い言い方をしています。

でも、心理学的に考えてみたら
パチンコに大勝ちして、その後負け続けても通い続ける姿と
そう変わらないことに気づかされます。



人間てのは、確実に手に入るものには
あんまり魅力を感じません。

簡単に手に入るものではないからこそ、
欲しくなるんです。
そして、運よく手に入れた時に、嬉しいわけです。



一昔前のオンラインゲームは
お金で、自分を強化できるアイテムを買えました。
お金をゴールドに変えて、それをアイテムショップで買うと。

今はどうか。
ガチャですよね。
お金で、自分を強化できるアイテムを手に入れるクジを引ける様になっています。

カードをお金で売るのではなく、
カードを引けるくじを売るわけです。

どっちが、お金を使うか。

圧倒的に後者です。
ガチャが問題視されても、
無くならなかった理由はこれです。

ってことはですよ、
ドキドキ感は、獲得物よりも大事なんです。


「ドーパミン」だかなんだかで、興奮し、幸福感を味わうと
また、それを繰り返し味わおうとするんですね。


だから、私は常々
男ができない女性社員に言うて聞かせております。

「すぐに、やらせたらだめなんだよ。」