音楽監督を23年務めて退任するアントニオ・パッパーノ率いる英国ロイヤル・オペラが音楽監督が横浜、東京で引っ越し公演を行っている。いよいよ東京文化会館で「トゥーランドット 」、NHKホールで「リゴレット」ということになった。
どんな塩梅かと本日の「トゥーランドット 」のチケット代を見て腰を抜かした(上掲)。
S席7万2000円!E席でも22000円だ。円安とはいえ、これで客は集まるのか。しかも最大の目玉だったトゥーランドット姫を歌うソンドラ・ラドヴァノフスキーがキャンセル。E席でもいいから行ってみようかと思っていたが、これで完全に私は断念。
料金表を見るとサポーター席12万2000円(寄付金付)というのがあって、またまた腰を抜かした。
しばらく五大海外歌劇場の引っ越し公演というのが途絶えていたが、やはり円安の悪影響は凄まじいようだ。
忘れていたが、メトロポリタン歌劇場も来日していた。ガランチャがバルトークの「青ひげ」を歌う6月25、27日がメインだが、S席4万円。
マーラー交響曲第5番がメインの6月26日はS席3万6000円。
本来芸術に値段はつけられないが、限度というのがある。これで、英国ロイヤル・オペラもメトロポリタン歌劇場管弦楽団も大したことないという評価がかなりあったりしたら目もあてられない。
最近進境著しい新国立劇場や東京のオーケストラが本当に有難い。