仕事が捗ったし、大雨だから年寄りは来ないだろうと、12時開演の隣の駅のルネ小平のランチタイムコンサート(全席指定全て500円)に出かけてみた。ヴァイオリンの奥村愛(1979年9月16日生まれ44歳)とギターの岡本拓也のデュオコンサートだ。なんと1階7列目のセンター寄りの席が空いていた。曲目は:

エルガー:愛の挨拶、ヴィヴァルディ:ソナタイ長調、クライスラーのレチタティーヴォ・スケルツォ・カプリス(ヴァイオリン独奏)、ジュリアーニ:協奏的大二重奏曲、タレガ:アルハンブラ宮殿の思い出(ギター独奏)、バルトーク:ルーマニア民俗舞曲、ピアソラ:ボルデル1900、現代のコンサート(「タンゴの歴史」より)、加藤昌則のケルト・スピリッツと盛り沢山。アンコール(ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ)を入れて60分の予定(休憩なし)が75分になっていた。



2000年あたり、ファッション関連のイベントで川井郁子などと並んで売れっ子だった奥村愛ももう44歳になったのには感慨深かった。名前通り小柄で可愛らしかったのだが、綺麗なオバサンになっていた。これで芸が円熟していれば良いのだがテクニックはまずまずだが音に魅力がない(楽器は1738年イタリア製カミロ・カミリ)。歌心も今ひとつだがまあ舞台姿の見栄えがいいし、トークも上手いのでなんとかやっていけるのだろうと。それに税込500円で文句を言ったら申し訳ないだろう。むしろギターの岡本拓也が将来性を感じさせた。


ルネ小平の大ホール。音響は悪くない。


しかし、大雨の火曜日12時だというのに500円ということもあり、2階席までほぼ満員(大ホールは満席1229席)。そのほとんどは65歳以上の「老人」である。人のことは言えないが(笑)。


晴れた日のルネ小平の外観。巨大郵便ポストが目印。西武新宿線小平駅から徒歩4分の好立地というのが老人には有難いのだ。