サラメシのシーズン14の第4回。あの人が愛した昼メシに登場したのは、昨年90歳で亡くなった作家の森村誠一(1933〜2023)。ホテルマンから作家に転じたが「高層の死角」(1969年、江戸川乱歩賞)、「新幹線殺人事件」(1970年)が60万部売れて推理作家としてブレイクし、代表作「人間の証明」(1975年)で社会派推理小説の人気作家になった。このころから、熱海に住み始めた。

同地で散歩してるいるときに見つけたのがカフェ・ド・シュマン(シュマンはフランス語で道)。コーヒーが旨くて通っていたのだが、昼飯も食べるようになった。



注文したのがロールキャベツと海の幸コロッケ。

常連になって妻や編集者を連れてくるようになった。食べログでは3.46とまずまず美味しいという評価だが、村上春樹やジョエル・ロブションがよく訪れたという。

社会派推理作家で気難しい感じがするのだが、実は人懐っこいタイプだったようだ。正月の忙しい時にやって来て集合写真を毎年撮らされたと店主夫妻は苦笑していた。