BS松竹東急は時々洋画を放映しているが、偶然映画「昨日・今日・明日」(1963年 ヴィットリオ・
デ・シーカ監督 2時間)を見かけたので見た。これが面白いことこの上ない艶笑コメディで、最後まで見てしまった。
3話オムニバスで名匠デ・シーカがソフィア・ローレン(1934.9.20〜)とマルチェロ・マストロヤンニ(1924.9.28〜1996.12.19)の黄金コンビを起用している。とくに当時29歳のソフィア・ローレンの色気が凄じい。イタリア女の色気とはまさにこういう感じではないだろうか。
この黄金コンビ&デ・シーカのトリオは、1970年には悲恋映画の傑作「ひまわり」を発表している。メイクのせいもあろうが、「昨日・今日・明日」に比べるとかなり容色に衰えが感じられるのだが。
ところで、マストロヤンニは1970年代にフランス美人の代名詞的女優カトリーヌ・ドヌーヴ(1943.10.22〜)と「哀しみの終るとき」「ひきしお」「モン・パリ」などで共演したが、よほど惚れたのかなんと子供(キアラ・マストロヤンニ)までもうけてしまった。
「哀しみの終るとき」
「ひきしお」
マストロヤンニはアニタ・エグバーグ、ソフィア・ローレン、フェイ・ダナウェイ、カトリーヌ・ドヌーヴなど浮名を流したが、「本当に愛したのは、アニタとカトリーヌ」とマストロヤンニは
語っている。
マストロヤンニは20世紀を代表する2枚目男優だが、1996年に72歳で死去している。美男薄命というやつか。