昨日(3月7日12時15分開演)、池袋の東京芸術劇場にて辻文栄(つじふみえ)のランチタイムパイプオルガンコンサートを聞く(チケット代500円)。45分ほどのミニコンサートだが、この辻文栄さんはなかなか興味深い女性のようだ。

まず、こういうミニコンサートでは珍しいが、曲目の変更があった。

G.フレスコバルディ/トッカータ集第2巻より「トッカータ第9番(努力なしには弾き終えられず)」

G.フレスコバルディ/オルガンのためのトッカータ

当然変更のお知らせを印刷しなければならない。

そんな面倒をかけてまで曲目変更しなければならなかったのだろうか。まさか「努力しなかったので弾き終えることができなかった」のではないだろうとは思うが(笑)。そもそもフレスコバルディのオルガン曲の違いが分かる客がいるのかな。そんなことを考えながら開演を待った。

辻文栄さんのプロフィールが実に詳しい。上野学園大学音楽学部オルガン専門卒業後の経歴は上記写真を拡大して見て下さい。現在は同大学同学部演奏要員とのことだが、どういうお仕事なのか。


すると、会場を間違えたのではないかというような黒のタンクトップに黒のパンツを着用した短髪で筋肉質の女性が登場した。お辞儀をするから、この方がオルガニストの辻文栄さんなのだろう。譜めくりの女性を帯同している。

演奏が始まった。フレスコバルディが2曲、パスクィーニ、フローベルガー、ブクステフーデが各1曲。私は1階P列20番というとんでもない良席だったのだが、ここ東京芸術劇場のオルガン(バロックタイプ)は素晴らしい音に聞こえる。席のせいかオルガンのせいか演奏者のせいかは分からない。

とにかく充実した、また宗教的な瞑想に浸れた45分だった。