郷里(福島市)の友人である岸波君から、「福島市の『175°DENO担々麺 福島店』で担々麺を食べたがイマイチだった。全国展開して東京にも店があるようだから食べてみてくれ」という要請があった。

調べたら新宿の小滝橋通りに新宿店があった。正確には「175°DENO担々麺 TOKYO」である。最近やたらと飲食している小滝橋通りだが、この店は気にもとめなかったが、よく呑んでいる「日本酒原価酒蔵」の隣にあった。



志の高い創業者によって2013年に札幌で生まれたラーメンのようだ。創業者出野光浩は担々麺に注目し、担々麺発祥地四川省で食材などを研究、日本のさまざまな繁盛店で修行したという。担々麺というのは、ちょっと独特なカテゴリーだ。大人気の「蒙古タンメン中本」などの単なる辛いラーメンとは違う。


いろいろと独自の工夫がなされている。目指しているのはただのラーメンではなく、ちゃんとした中華料理のようだ。


辛さ(唐辛子の量)と痺れ(花山椒の量)については、それぞれ0、1、2、3、4、5段階を3以上は有料で選べる。もちろん麺の量も選べる。今回は辛さ1、痺れ1、汁あり、麺の量普通で注文(税込1000円)に小ライス(税込100円)を付けた。


私は担々麺が特別に好きなわけではないが、「はしご」「香家」などという担々麺のチェーンにはたまに入ったりする。しかし、この「175°DENO坦々麺」はそうしたチェーンの担々麺とはちょっと違い、かなり「本格的」な印象を受けた。

辛さ1、痺れ1でもかなり辛くて、頭に汗が出てくるが、心地よい辛さだ。そして、きちんとダシを取ったスープをベースにさまざまな香辛料が複雑に絡みあっている。これは、旨い。



FC店を随時募集しているので、基本的な食材やマニュアルは札幌本部から提供されるのだろうが、最終的な味は、FC店オーナーの味覚センスにかかっているのだろう。現在札幌市内に4店、北海道江別市に1店、銀座1店、新宿1店、福島市1店の計8店のようだ。FC店が多くなると味が落ちる名店があるが、まだその段階ではなさそうだ。


この新宿店は、2018年2月25日オープンし、カウンター14席、2人テーブル4席の計22席。食べログ評価3.54という店。ちなみに札幌本店と銀座店は3.56の評価、福島市店は3.17である。私は土曜日の12時10分に入店したが、その20分後には満席で、行列が2人ほど出きるほど。このラーメン激戦区の新宿・小滝橋通りでは、今まで全く目立たない店だったがオープンから6年経って、繁盛店化しているようだ。


私の採点(100点満点で65点が合格点)は67点。そう遠くない日に再訪すると思う。