ちょっと最近の藤井聡太(21歳)がオカシイ。昨日(1月1日)は、毎年恒例の王位と女流王位の記念対局があり、なんと女流の里見香奈四冠(31歳、清麗、女流王位、女流王座、倉敷藤花)に平手で敗れるハプニング。里見が先手で持ち時間60分、藤井聡太は持ち時間10分というハンデがあったが、ほぼ勝機のない完敗だった。なお里見は結婚し福間を名乗ると発表。非公式戦だから結婚祝いで負けてあげたというわけじゃないだろうが。


これに先立つ公式タイトル銀河戦の決勝でも丸山忠久九段(53歳)に99手で敗れ銀河戦2連覇を逃している。インターネット放映は12月23日だったが、実際の対局日は11月1日。藤井聡太は後手番だったが完敗と言っていい内容だった。今までの快進撃を知る者としては、考えられない敗戦だ。

53歳の丸山九段といったら、藤井聡太の父親のひとつだけ歳下。天才少年が父親に将棋で負けるのか?天才少年が10歳年上のお姉さんに将棋で負けるのか?


また11月5日には非公式戦の記念対局で、静岡県アマ名人(36歳)に92手で、山梨県アマ名人(25歳)に68手で、それぞれ飛車落ちとは言え連敗している。ほとんど完敗だった。

この11月1日から1月1日にかけての4敗(いわゆる公式戦としては銀河戦の丸山九段のみ)が、藤井聡太ウォッチャーとしては、実に不可解なのだ。

なんとなく緩んでいるのではないかな。取材攻勢や免状署名などの将棋連盟業務に追われているのだろうか。

1月7(日)、8日(月・祝)には菅井竜也八段との王位戦7番勝負が始まる。やや苦手意識のある菅井八段だけに、かなり心配である。藤井聡太は、この初戦にきちんと照準を合わせているだろうか。


PS.杞憂だったようだ。後手番の藤井聡太が120手で菅井八段に完勝した。